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BTS原爆Tシャツ問題 「語られない」背景とは? K-POP研究、第一人者の分析

BTS

「日本と韓国、お互いのナショナリズムばかりが強調されて、BTS(防弾少年団)を通していまのK-POPを考える機会が失われた」――。こう語るのは『K-POP 新感覚のメディア』(岩波新書)などで知られる北海道大学のキム・ソンミン准教授だ。

ソウル生まれ、研究のため来日して日本の大学でメディア文化研究を続ける第一線の研究者である。彼の目にBTSの原爆Tシャツ問題はどう映ったのか? 韓国の視点、日本の視点、そしてK-POPの歴史が複雑に絡まりあう問題を聞いた。

経過を整理する

まず簡単に経過を整理しておこう。

11月9日に放送された人気音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で、予定されていた韓国のヒップホップグループBTSの出演が直前にキャンセルとなった。

BTS についてメンバーが原爆投下を肯定するTシャツを着ていた、と一部メディアで報じられ、ネット上で「反日だ」などと批判の声があがっていた最中でのキャンセルだった。

問題とされたTシャツは「ourhistory」の商品で、原爆が落とされた直後のキノコ雲の写真と、解放、愛国心といった言葉や万歳をする人々が写っている写真がプリントされていた。製作者は「反日の意図はなかった」としている。

さらに過去にナチス親衛隊の記章をつけた帽子、ナチスを連想させるステージパフォーマンスを披露していたことも問題視され、アメリカのユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」も彼らに抗議をした。

BTSのメンバーが着用していたとして問題になった「原爆Tシャツ」。

彼らは反日でナチス支持なのか?

《これまでのBTSの発言やインタビューからも明らかですが、彼らが「反日」だとか「ナチス支持」というのはあり得ないことです。

日本だけでなく、グローバルにファンを獲得し、アメリカでもライブ会場を満席にし、チャートも賑わせています。音楽的にもブラックミュージックの強い影響を受けている。

ファンを傷つけるようなことをする理由がない。私はTシャツについては韓国と日本で歴史の受け止め方が違うということに尽きると考えています。》

韓国社会にとっての原爆とは何か。その背景にあるもの

韓国の歴史、特に近代以降の歴史は日本の植民地支配の歴史でもある。支配した側である日本とまったく同じような歴史認識ではない。

《韓国社会が原爆投下に対して、日本社会のように特別な思いを抱いているかと言えばそれは違います。

広島や長崎に人が住んでいたことへの想像力、原爆について日本に住む人たちがどう受け止めるのか。そこに対する感受性が足りないのは事実でしょう。当時、7万人以上とされる朝鮮人が被爆したことも十分に知られていないですし。

韓国にとって第二次世界大戦の歴史は、日本の植民地支配からの解放の歴史です。韓国は常に「被害者」だったので、他の社会からみてどうかと問われる機会が少なかったし、配慮が求められる場面も少なかった。

Tシャツをデザインした会社も「反日の意図はない」としていましたが、それは本当でしょう。

だから問題がないわけではない。K-POPはグローバルに広がっているため、これまでと同じではなく今まで以上に他の人たちからみてどうなのかを考えていく必要があります。》

K-POPが積み上げてきた文化

ナチスを連想させるパフォーマンスについてはどうか。

これは2017年9月に韓国のソ・テジさんのデビュー25周年記念ライブでBTSがゲスト出演した際に披露された。

《ナチスについても同じです。コラボ舞台を披露したソ・テジは、韓国にヒップホップやラップを定着させる一方でデビュー以来一貫して社会的なメッセージを発してきた韓国を代表するアーティストです。

今回のパフォーマンスで使われた「教室イデア」という曲も、全体主義的な教育制度や競争を促す社会を痛烈に批判した曲です。

つまり、ソ・テジからBTSまでの「文脈」を理解している人からすれば、彼らがナチスに賛同するパフォーマンスをするはずがないということは常識とも言えることです。

しかし、いまK-POPを受容しているグローバルなファンの大半は、当然そのような文脈を共有していない。

だから、本来なら当たり前のようにわかってもらえたはずのそのようなパフォーマンスをするときも、より多くのことを配慮しなければならなくなっているし、今後はそれがまた当たり前なことになっていくでしょう。》

吹き荒れる「ナショナリズムの政治」

ただし、とキム准教授が指摘するのが過熱化する社会の反応だ。

《本来なら、傷ついたり、戸惑いや違和感を感じた人びとに対して、BTSが丁寧に説明、謝罪して終わりの話です。

インターネットで「反日」だと批判されたからといって、テレビ朝日は出演中止をするべきではなかったと思います。

これによって「ナショナリズムの政治」が前面に出てきました。インターネットを含めたメディア上でも、日本からは「韓国の反日アイドル」というバッシングが吹き荒れ、韓国ではそれに反応して「日本人はBTSが日本のアイドル以上に活躍したことを妬んでいる」といった声があがる。

ナショナリズムの政治は「お前は韓国と日本、どっちの味方」なのかと問題を単純化します。BTSが生み出した音楽やカルチャーは議論されず、お互いのナショナリズムをぶつけ合うだけになる。

こうした単純なフレームの中では、今までBTSを応援してきたファンたちはほとんど何も言えずに沈黙するしかなくなるのです。

テレビ朝日の対応はこうした単純なフレームワークを強化するものだったと私は考えています。》

ナショナリズムが排した大事な論点

ナショナリズムが前面に出てくることによって失われてしまうのはファンの声だけではない。K-POPが積み上げてきた豊かな表現であり、日本のアイドルとは明らかに異なる社会に込めたメッセージも議論の対象ではなくなる。

《K-POPの世界では女性アイドルも男性に媚びるようなことはしない。ジェンダー問題も歌うし、社会に対して発言もする。BTSも社会に対するメッセージや彼らのアイデンティティを歌う。

K-POPは「アイデンティティの政治」が展開されるメディアであるとも言えるのです。K-POPは常に新しいものを取り込みながら、前に進んできたという歴史があります。

それはヒップホップやクラブミュージックのような音楽的要素もそうだし、例えばMeTooのような社会の変化も積極的に取り込む。

その中では当然だけどミスも起こるのです。BTSだってジェンダーの視点から問題がある歌詞ではないかと指摘されたこともあります。

彼らは問題をファンとのコミュニケーションで乗り越えてきました。ミスから生まれるコミュニケーションを大事にしてきたのです。日本のメディアの対応は過剰であると同時に、コミュニケーションの機会を奪ってしまっている。》

奪われた学び合いの契機

過熱するナショナリズムの政治は、アイデンティティの政治を飲み込んでいく。

《今回だって、BTSを通じて韓国のファンは日本の歴史にとって原爆はどのような意味があるのか、日本のファンは韓国の歴史がなぜ「解放」に重きを置いて語られるのかを理解しあう良い機会になったと思うのです。

それが彼らの音楽をちゃんと追いかけてきたファン以外の人の声によって、ナショナリズムの問題に押し込められてしまったことは残念としか言えないですね。》

それでも前を向くK-POP

K-POPは2000年代に入ってからも韓国政府が積極的に「利用」しようとしてきた歴史もある。K=韓国(Korea)の意味合いが強くなった時代だ。だが、今はどうだろうか。BTSに代表される新世代のK-POPはグローバルに消費され、世界から注目されている。

Kよりも、新しいPOPカルチャーという意味が強まってきているとは言えないだろうか。

《まさに今K-POPはPOPがKを乗り越えようとしています。韓国という国家、韓国人というナショナリズムを超えた新しいポップカルチャーに成長している。

韓国文化には立ち返るところがないのです。政治的にも戦後、南北分断と冷戦体制による緊張状態のなかで長く続いた軍事政権に立ち返るわけにはいかない。

前に向かうしかないのです。新しいカルチャーを取り入れ、グローバルに広がっていくK-POPはその象徴的な動きでしょう。

彼らがグローバルにメッセージを届ける。それが新しいポップとして受容されている。原爆、ナチスイメージの騒動は成長したK-POPは外からの視点を意識しなければならないという教訓になったと思います。

まだまだK-POPもBTSも成長の途上なのです。》

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「ベストアーティスト2018」 出演者は?(一覧)

音楽特番『ベストアーティスト2018』(日本テレビ系)が11月28日(水)、夜7時から9時54分まで、3時間にわたって生放送される。

総合司会は嵐の櫻井翔さん、司会は羽鳥慎一さんと徳島えりかさん。2018年のテーマは「いつもそこに歌があった」で、平成を彩るヒット曲が披露されるという。

出演者は以下の通り。(※50音順)

『ベストアーティスト2018』出演者一覧

E-girls

AKB48

EXILE

KAT-TUN

キアラ・セトル

Kiroro

King & Prince

欅坂46

コブクロ

ゴールデンボンバー

嶋 大輔

GENERATIONS from EXILE TRIBE

ジャニーズWEST

Superfly

Sexy Zone

高橋洋子

DA PUMP

西野カナ

NEWS

乃木坂46

Perfume

平井 堅

B.B.クィーンズ

Hey! Say! JUMP

星野 源

ポルノグラフィティ

WANIMA

2018年を象徴する楽曲を披露

番組では、「2018プレイバックメドレー」と題して、King & Princeの「シンデレラガール」やB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」など、2018年を象徴する楽曲も披露されるという。また、Kiroroやコブクロ、西野カナによる「ウェディングソングメドレー」も披露される。


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BTS(防弾少年団)の「原爆Tシャツ」と「ナチス」問題を、私たちはどう考えるべきか?

BTS(防弾少年団)

防弾少年団(BTS)の『ミュージックステーション』出演が見送られた11月8日、韓国の音楽ケーブルテレビ局・Mnetの『Mカウントダウン』では、IZ*ONE(アイズワン)が初登場で見事に1位を獲得した。

10月29日にデビューしたばかりのIZ*ONEは、音楽サバイバル番組『PRODUCE 48』から生まれた12人組のガールズグループだ。日本からはHKT48の宮脇咲良と矢吹奈子、AKB48の本田仁美が加わっている。1位獲得直後には、日韓台混成のTWICEから祝福されていた。

東アジアの音楽シーンが日本を中心に回っていた状況は、10年ほど前にすでに終わっている。かと言って、K-POPが東アジア全域を支配したわけでもない。支配-被支配といった単純な構図ではなく、さまざまな国のひとびとが、場所(国)にこだわらず流動的に活動するグローバル状況が訪れている。

IZ*ONEにしろTWICEにしろ、あるいはタイ出身のメンバーを含むBLACKPINKにしろ、そして欧米圏でも大ヒットしているBTSにしろ、K-POPと呼ばれるそれらの表象には韓国的なナショナリティはさほど見られない。

が、そうした状況にときおり反動的な力が生じることがある。今回のBTSメンバーの「原爆Tシャツ」騒動はその典型だ。

今回のような騒動は、これまでもしばしば見られてきた。ただその場合、たいていは「旭日旗」を連想させるデザインが韓国で問題視されるケースだ。K-POPだけでなく、きゃりーぱみゅぱみゅなど日本のアーティストもその対象とされたことがあり、また、サッカーの国際戦でも問題となってきた。今回のBTSの「原爆Tシャツ」騒動は、(意味は大きく異なるが)これまで韓国で見られきた「旭日旗」騒動と一見よく似ている。

こうしたとき常に失望を感じるのは、そこでコミュニケーションが幾重にも渡って断絶していることだ。それを理解するためには、主要な登場人物それぞれが現在置かれている立場を考えてみるといい。

どこまで明確な意図をもって着用していたか?

まず「原爆」プリントのTシャツを着ていたBTSは、11月13日現在この件について公式な声明を発表していない。今後なんらかのメッセージを発信する可能性はあるが、かなり難しい状況に置かれていることは想像に難くない。なぜなら、そのTシャツには、「原爆」写真だけでなく日本の統治から解放されて万歳をするひとびとの写真があり、さらに「Liberation(解放)」と「Patriotism(愛国心)」という単語もプリントされているからだ。

BTSのメンバーが着用していた「原爆Tシャツ」。

BTSのメンバーが着用していた「原爆Tシャツ」。

日本からの解放は、韓国におけるナショナリズムを形成する主要な構成要素である以上、BTSメンバーはこの件で簡単に謝罪することはできない。もし謝罪すれば、今度は韓国で強いバッシングにあうからだ。

つまり、BTSは謝罪をしてもしなくても、日本と韓国のどちらかでバッシングを受け続ける可能性がある。いまだに沈黙を続けるのは、板挟み状況にあると考えていい。

次に、あの「原爆Tシャツ」をどこまで彼らが明確な意図をもって着用していたか、ということを考えなければならない。業界的に考えて、芸能人が表舞台に出るときの衣装はおおむねスタイリストが準備する。彼らはそれを着ただけの可能性もある。これは、11月12日になって米ユダヤ系団体が非難したと報道された、過去のナチスを模した衣装(帽子)やステージ上での振る舞いについても同様だ。

KPOP Boyband BTS Holocaust Photoshoot from r/trashy

ナチスを想起させるパフォーマンスをしたとして、批判を浴びている。

たとえ私物だったとしても、Tシャツやナチス帽のメッセージをどれほど意識して着用していたかは不明だ。それは、一般的にTシャツにプリントされた英語やイラストをしっかり確認して購入するひとがどれほどいるか考えれば明らかだろう(なお筆者はちゃんと確認するが)。なんにせよ、日本でも活動するBTSメンバーが明確な意図をもってあのTシャツを着たとは考えづらい。

また、「原爆Tシャツ」やナチス帽の意匠に含まれるメッセージを正面から捉えれば、日本への原爆投下とナチスをともに肯定することは、きわめて両立しがたい。第二次大戦期に独裁政権下でファシズムを突き進み、イタリアを交えて三国同盟を結んでいた両国の片方を否定し、片方を肯定したことになる。明確にこれは矛盾する。つまり、本人たちにおそらく大した意図はない。

もちろん意図の有無が、かならずしも行為の責任を回避する理由とはならない。原爆は多くの犠牲者を生み、深い傷を残した。ナチスの行為は「人道に対する罪」であり、その反省から戦後の国際社会は出発している。「意図はなかった」ですまされるテーマではない。ただ、彼らが現在置かれている板挟み状況を冷静に考えることで、沈黙の理由と議論を前向きに進める糸口も見えてくるはずだ。

一件の中心はインターネットの言論にある

一方、今回の一件のもうひとつの当事者であるテレビ朝日の態度もいまひとつはっきりしない。公式には以下のように説明されている

「以前にメンバーが着用されていたTシャツのデザインが波紋を呼んでいると一部で報道されており、番組としてその着用の意図をお尋ねするなど、所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなりました」

その原因がTシャツであることは明示されているが、この文章からはそれがなぜ問題であるかについては曖昧だ。

ただ、仮に、テレビ朝日側が出演見送りの判断をしたとすると、その理由は簡単に想像がつく。おそらく視聴者からのバッシングを恐れている。しかもそれは局に対してだけでなく、スポンサーへの抗議も彼らは意識している。実際、2011年のフジテレビへの「韓流への偏重」抗議デモではそうした動きも生じた。

今回の一件の中心は、やはりインターネットの言論にある。

「原爆Tシャツ」のBTSメンバーが確認されるのは、昨年7月の有料動画サイトだったが、それが10月になって急激にネットで問題視され拡散した。その際、BTSを批判する言葉として頻繁に付記されたのが「反日」という言葉だ。拡散しているのは、ネット右翼と見なされる一部の嫌韓層とみられる。

辻大介氏など複数の調査では、こうしたネット右翼はネットユーザーの1~2%ほどでしかない(※1)ことが報告されている。また、田中辰雄氏と山口真一氏のネット炎上の調査によると、炎上の参加者もネットユーザーの1%ほどでしかない(※2)という。

つまり、非常にごく少数のネットユーザーの声に、多くのひとびとが翻弄されていることになる。にもかかわらずそれが社会的に目立つのは、彼らの声が大きく、同時に過激であるためだ。ネットでは声の大きさが、人数の多さと混同されがちになる。

少数者の声だからかならずしも無視していいわけではないが、彼らによる「反日」という非難は当然のことながら状況を(おそらく意図的に)単純化しているにしか過ぎない。

多くの韓国人は、73年前に日本の統治から解放されたことを喜んでいる。しかし、同時に多くの韓国人が日本文化に親しみ、日本人と交流を持っているひとも少なくない。100%日本を否定するひとも、100%日本を肯定するひとも、筆者の感覚だと、おそらくそれぞれ数%しかいないだろう。もしそうだとしたら、日本のネット右翼層と同じくらいの割合だ。

BTS

マスコミの力で「社会は極性化していく」

ここでの問題は、こうした説明するまでもないごく単純な状況に、日韓両国が大きく左右されてしまうことにある。なかでも、マスメディアがそれを増幅している側面は否めない。

今回の一件も、ネットの騒ぎにテレビ朝日が過剰に反応してしまい、結果的に事態を大きくしてしまった。こうした防衛機制が、ごく少数の者による大きな声の「反日」批判を、形式的に追認してしまうことにつながる。

このテレビ朝日の反応は、他のマスコミによってさらに増幅される。たとえばスポーツニッポンは、11日10日付で「BTS ”原爆T”で年末音楽特番全滅も」と煽り立てた。こうした展開こそがネット右翼の思う壺であり、そして社会は極性化していく。

むしろ今回の一件によって想像できるのは、『Mステ』スタッフやテレビ朝日の幹部に、現在の深刻なネット状況を読める存在がまるでいないことだ。アメリカ社会の分断とトランプ現象がネットによって引き起こされていると報道しているテレビ朝日が、まんまとネット状況に引きずられてそれに加担しているのは、非常に残念な状況と言える。『報道ステーション』で今回を一件をしっかりと検証すれば良いだろうが、おそらくそんなことはないだろう。

もちろんこれと同様のことは、韓国側のマスコミにも言える。たとえば「旭日旗」騒動において、ネットから発せられた極右の声を大きく増幅させているのはマスコミだ。「旭日旗」デザインの洋服を着た日韓の芸能人に、明確な意図があるケースはほとんどない。芸能人のちょっとしたミスを大騒ぎする一部ネチズンの声を、国際政治の問題に増幅させてしまう。それは報道姿勢としてやはり次元が低いと言わざるを得ない。

「原爆」について考えてほしい──広島出身の私からの希望

最後に今回の一件の幕引きについて、提案をしておく。

まずBTSは謝罪をする必要はない。なぜなら、炎上目的のごく一部の存在の行為をより激化させてしまうことに繋がりかねないからだ。彼らの目的は原爆について是非などではなく、ただの差別でしかない。

本当に彼らが熱心に原爆の是非を考えているならば、安倍総理がノーベル平和賞を受賞したNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の事務局長との面会を拒否したこと(2015年)や、安倍政権下の日本政府が核兵器禁止条約交渉に不参加だったこと(2017年)も強く批判してきたはずだ。だが、むしろネット右翼はそうした安倍総理や日本政府の対応を強く肯定してきた層だ。よって、本気で議論をするつもりがあるとは思えず、謝罪をする必要はない。

だが、そうではないBTSやK-POPのファンに、「原爆」についてどう考えているか話すことはあってもいいだろう。彼ら自身の言葉で、その思いを丁寧に説明すればいい。

この「原爆」とは、単に広島・長崎に原爆が投下されたという事実だけではない。その犠牲者には、当時日本国民であった約4万人の朝鮮人が含まれていたことや、今年になって急展開した朝鮮半島の南北融和のなかで北朝鮮の核が主要議題であることも含まれる。「原爆」について考えてほしい──それは平和公園近くの高校に通った広島出身の私からの希望でもある。

BTSのリーダー・RMは、9月に国連で演説した。そこでは印象に残るこうした一節がある。

「昨日、私は間違いを犯してしまったかもしれません。でも、昨日の私は私です。今日の私も、過ちや間違いをともなったままの私です。明日は、ほんのちょっとだけ賢くなっているかもしれませんが、それも私です。これらの過ちや間違いが、私という人間であり、私の人生という星座の中で光り輝く星なのです。私は、ありのままの自分、過去の自分、そして将来なりたいと思う自分を、愛することができるようになりました」

ひとは間違うこともある

日本も韓国も「一発レッド社会」であってはならない。ミスをしたひとを容赦なく叩き続け、倒れてもさらに蹴り続けるような社会はだれも望んではいない。

日本と韓国の学校では常にイジメが大きな問題となっており、自殺率も先進国のなかで長らくトップ3に位置し続けている。そして、そんな緊張した社会に身を置いて、いつか自分や自分の愛するひとがミスをしたときに標的となる可能性について、少し想像してみるといい。

ひとは間違うこともある。BTSは「原爆Tシャツ」で失敗をした。国際的には決して許されない「ナチス」を連想させる衣装を着た。立ち止まって原爆やナチスについて考えて、自分の言葉で日本や韓国のファンに語りかけ、明日はまた一歩を踏み出せばいい。それでいいじゃないか。

 ◇

※1:辻大介「インターネット利用は人びとの排外意識を高めるか──操作変数法を用いた因果効果の推定」  『ソシオロジ』63巻1号(通巻192号)2018年

※2:田中 辰雄、山口 真一『ネット炎上の研究』(2016年/勁草書房)

 ◇

【UPDATE 2018/11/14 01:30】

BTSが所属するBit Hit Entertainment(ビッグヒットエンターテインメント)は13日夜、公式FacebookやTwitterを通して、「原爆Tシャツ」やナチス風のパフォーマンスに関する見解と謝罪文を発表。「傷ついたすべての方々に丁寧に謝罪いたします」とコメントした。

■松谷創一郎氏 プロフィール
1974年生まれ、広島市出身。商業誌から社会学論文まで幅広く執筆。得意分野は、カルチャー全般、流行や社会現象分析、社会調査、映画やマンガ、テレビなどコンテンツビジネス業界について。現在、『Nらじ』(NHKラジオ第1)にレギュラー出演中。著書に『ギャルと不思議ちゃん論』(2012年)、『SMAPはなぜ解散したのか』(2017年)、共著に『どこか〈問題化〉される若者たち』(2008年)、『文化社会学の視座』(2008年)等。社会情報学修士。武蔵大学非常勤講師。


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Mステ、出演者と楽曲は? BTSはキャンセルに、椎名林檎と宮本浩次など出演

椎名林檎と宮本浩次

11月9日(金)20時から生放送される『ミュージックステーション』の出演アーティストと楽曲が発表された

ニュース番組「news zero」(日本テレビ)のテーマソングとして書き下ろされた椎名林檎と宮本浩次のコラボ曲「獣ゆく細道」や、あいみょんの「今夜このまま」などが披露される予定。

この日の放送には、韓国のヒップホップアイドルグループBTS(防弾少年団)も出演予定だったが、物議を醸している「原爆Tシャツ」をめぐり、出演が急遽見送られた

出演者と楽曲一覧は以下の通り。

Mステ 出演者と楽曲(50音順)

あいみょん

今夜このまま

関ジャニ (エイト)

ここに

KICK THE CAN CREW feat. 岡村靖幸

住所

桐谷健太

お家をつくろう

椎名林檎と宮本浩次

獣ゆく細道

乃木坂46

帰り道は遠回りしたくなる

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松井珠理奈はCG出演、AKB48新曲MVが異例の“未完成”公開

 AKB48の53枚目シングル『センチメンタルトレイン』のミュージックビデオが公開された。

 『センチメンタルトレイン』は、6月16日に行われた「第10回AKB48世界選抜総選挙」の結果を受けて制作された新曲で、ドラマ仕立てのミュージックビデオははかなさや寂しさが漂う”センチメンタル”な仕上がりになっている。

 総選挙で1位を獲得し、この曲でセンターを務めるはずだった松井珠理奈(21)は現在、体調不良のため活動を休止中。今回のミュージックビデオは、松井が出演する予定だったドラマのシーンを絵コンテで表現し、ダンスパートもCGで代用するなど、前代未聞の”未完成作品”として公開された。

 松井が活動復帰した際には、追加撮影と再編集を行った完全版が制作される予定で、CD購入者に配られるシリアルナンバーで視聴ができるように対応を検討しているという。

(2018年8月23日 AbemaTV/『AbemaNews』より転載)

Abemaビデオ▶松井珠理奈が出演した『矢口真里の火曜The NIGHT』はこちら


フジロック、YouTubeで生配信するアーティストは? エレカシ、Suchmos、モンパチも…

7月27日から3日間にわたって開催される「FUJI ROCK FESTIVAL’18」で、一部出演アーティストのステージがYouTubeでライブ配信される。23日、対象アーティストのラインナップが発表された

フジロックのステージが世界に向けてライブ配信されるのは、1997年に始まって以来初めてのこと。エレファントカシマシやサカナクション、Suchmosなど、40組以上のアーティストが配信対象のラインナップに並んだ。

●ライブ配信するアーティストは?

出演日ごとに、ライブ配信対象アーティストを紹介する。それぞれのアーティストが登場する時間は、公式サイトのタイムテーブルから確認できる。

なお、配信アーティストが追加されたり、予告なく変更される場合もある。(※追加発表があれば、都度記事をアップデートします)

【1日目(7/27)出演アーティスト ※50音順】

ALBERT HAMMOND JR
エレファントカシマシ
GLIM SPANKY
jizue
MAC DEMARCO
ミツメ
MONGOL800
N.E.R.D(ヘッドライナー)
neco眠る
ODESZA
Ovall
PARQUET COURTS
POST MALONE
ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRA(feat. 仲井戸”CHABO”麗市、甲本ヒロト、奥田民生、トータス松本)
サカナクション
ストレイテナー
TUNE-YARDS
YEARS & YEARS

【2日目(7/28)出演アーティスト ※50音順】

ASH
CARLA THOMAS & HI RHYTHM W/VERY SPECIAL GUEST VANEESE THOMAS
D.A.N.
eastern youth
ハンバート ハンバート
JOHNNY MARR
小袋 成彬
OLEDICKFOGGY
RANCHO APARTE
シャムキャッツ
STARCRAWLER
The Birthday
toconoma

【3日目(7/29)出演アーティスト ※50音順】

ANDERSON .PAAK & THE FREE NATIONALS
浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLS
Awesome City Club
cero
CHVRCHES
DIRTY PROJECTORS
FISHBONE
HINDS
HOTHOUSE FLOWERS
KACEY MUSGRAVES
KALI UCHIS
King Gnu
odol
Suchmos
THE FEVER 333
VAMPIRE WEEKEND

●YouTubeでの生配信、決め手は…

ラインナップには、邦楽アーティストの名も多数並んでいる。

同フェスを運営するSMASHによると、フジロックの存在や出演するアーティスト、特に邦楽アーティストを「世界に知ってもらえること」が、YouTubeでのライブ配信に踏み切る決め手になったという。

SMASHの担当者は7月5日、ハフポスト日本版の取材に対し、以下のように展望を語っていた。

「フジロックフェスティバル自体そして、出演いただくアーティスト、特に邦楽アーティストをYouTubeによる全世界配信で世界に知ってもらえることが、ライブ配信を決めた一番の理由です」

「今までフジロックの名前は知っていたが、サイトを見たり、出演アーティストを知ろうとしていなかった方にも気軽に見ていただき、興味をもっていただける機会になればと思います」

全世界での発信をきっかけに、邦楽アーティストの認知が広がり、世界進出のチャンスが生まれる可能性もある。また、「仕事で行けない」などの理由で参加を断念する人や、小さな子どもがいて参加できないという人も、気軽にフジロックを楽しめるようになる。

いよいよ間近に迫ったフジロック。YouTubeでのライブ配信をきっかけに、世界中の音楽ファンがフジロックの魅力を堪能し、アーティストを発掘する機会が増えることに期待したい。


ELLEGARDENが復活、約10年ぶりにツアー開催 ネット歓喜&チケットの安さに驚きの声

ロックバンドELLEGARDEN(エルレガーデン)が、約10年ぶりに復活する。5月10日、公式サイトで発表された。

「2008年9月7日の活動休止以来、約10年ぶりとなるライブツアーが決定いたしました」として、8月に開催されるツアーの日程も掲載された。

・8月8日
東京、新木場STUDIO COAST

・8月10日
宮城、仙台PIT

・15日
千葉、ZOZOマリンスタジアム

それぞれの公演にゲストアクトが参加するという。

チケット代は、新木場公演と仙台公演が2900円、千葉公演は4500円(1ドリンク付き)。Twitterでは「チケット代が安すぎる」などの声も相次いでいる。

チケットの一次選考は5/18(金)18:00〜5/27(日)23:59まで受け付ける。一般発売は7月28日から。


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