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ベッキー、デビュー20周年。今だから語れる仕事観、結婚観、そして…。

おとなしそうな少女が写った一枚の写真。

ベッキーが芸能界デビュー20年の節目に、投稿したものだ。

「OHAー!から始まった芸能生活。これからも一歩ずつ前進します」とつづった。

ベッキー本人なのは一目でわかるが、なんだか印象が違う。浮かべた笑みはぎこちないし、ポーズも元気がない。

おめでたい記念日に、どうしてこんな写真を選んだのだろうか?

本人に直接話を聞きに行くと、仕事観から、恋愛・結婚観まで、彼女の話は果てしなく広がっていった。

12月3日、デビュー20周年を迎えたベッキーさん。これまで仕事をしたメディアや企業から数十にのぼる祝福コメントが届いた。

「どうせ載せるなら、笑えるような写真がいいじゃないですか。デビュー当時の、笑顔が下手で、全っ然うまく笑えてないこの写真が面白いなと思って選びました」

投稿した写真について、本人の答えはあっけらかんとしたものだった。

20周年を祝福してくれた多くのファンや関係者への”アンサー”として、「笑える写真」を選んだのだという。

14歳だった「OHAガール」は34歳になった。この時のあどけない表情は、もうない。ずっとトレードマークだった「黒髪ロング」からも卒業した。

ベッキーが髪を切ったのは、約半年間の休業期間の直後だ。復帰後、最初の仕事となった宝島社の広告撮影で、自分自身に課していた「ベッキールール」を壊した。

「ずっと”黒髪ロングのベッキー”を維持しなきゃいけないと思っていたのに、いざ髪を切ったら、周囲の人に『こっちの方がいい』って言われた。何だか力が抜けました。『え〜そうなの? だったらもう、一個一個ルールを外していっちゃうよ?』って思いました(笑)」

「変わりたいと思った人がちゃんと変わっていくには、周囲の存在がすごく大事なんですよね。私も、髪を切ること自体は自分で決断したけれど、周りの人に『今、変わるチャンスじゃない?』と言っていただいたことが小さなきっかけになっていたと思います」

何気ない一言かもしれない。でも、時にはそれが大きな支えとなる。彼女はこうも語る。

「いざ髪を切った時に『いいじゃん』と肯定してくれる人の存在も大きかった。ちょっとしたサポートだけど、誰かが背中を押してくれることって、すごく大事」

ベッキールールから"卒業"した彼女は「自分を縛っているのは、実は自分自身なんですよね」と語る。

復帰後、バラエティ番組の出演本数は以前に比べて減ったが、逆にファッションブランドとのコラボや、映画出演、アート作品の個展を開くなど、マルチな活動が増えた。

「やっぱり、いろんな顔を見せたいって思うんです」とベッキーはいう。

「『ベッキー第1章』と呼んでいる以前の自分は、いつも安定した、決まったベッキーを見せようとしていました。でも『第2章』を歩んでいる今は、決まった私じゃなくて、いろんな私を見せたい。いま撮影中の役も、ここでは言えないような、みんながビックリするような激しい役です(笑)。そういう意外なことにどんどん挑戦したい」

2018年、自身初となる個展「空へと」を開いたベッキーさん。描き上げた作品を定期的にInstagramに載せている。

いつでも2パターンの未来予想図を描く。

ベッキーが使う「第2章」という言葉に共感を寄せる同世代の女性は多い。SNS上では、結婚や出産というライフイベントに触れながら、「私も今、第2章だ」などといった投稿が見られる。

しかし当の本人は、結婚や出産について、「あまり深く考えすぎないようにしている」という。

現在の恋愛に関しては「(相手の)存在自体がお守りみたい」とベッキー。「色んな気持ちになることで、想像力に幅が出て、こんなにお芝居に感情移入できるんだということが驚き」と、順調そうな関係を語ってくれたが、結婚に向けてまっしぐらというわけでもなさそうだ。

「私が恋愛の話をしていること自体で、本当に嫌な気持ちになる方もいると思うので、あまり語るべきではないと思うんですけど…」と前置きをした上で、独自の結婚観をこう語る。

「私は常に2パターンの人生を考えています。もしずっと独身ならこう生きていこう。もし結婚するならこうしよう、という風に」

「元々、結婚が”勝ち”、ずっと一人でいる人生は”負け”という風潮がすごく嫌いなんです。一人で生きていくのも、二人で生きていくのも平等に、同じ幸せと、同じ大変さがあると思っています」

独身は

「『絶対に結婚したい』と、その道しか考えていない人は、焦りが生まれたり、他人の言葉をプレッシャーに感じたりするかもしれません。自分で生きにくい状況を作ってしまっている部分もあるから、最初から『私、2パターンの道を考えてます』って宣言しちゃうと楽だよって思います」

この考え方は、出産や子育てについても同様だ。

「子供がいる人生もいない人生も、まったく同じぐらい幸せで大変なんだと思っています。だから年齢を重ねても、出産の年齢的なリミットに対する焦りはないですね。どこか、神様が決めてくれる未来を待っているような受け身感があります。一個に絞っちゃうとそれが叶わなかった時にグサってくるだけだから、自分を傷つけないための予防法でもあるんですけどね」

そうやって心の中で2つの未来予想図を描いているベッキーだが、「仕事は一生続けます」と断言する。

もし子供がいない人生なら、タレントを続けながら、ずっと夢だった雑貨のセレクトショップを持ちたい。子供がいる人生を歩むことになってもタレントは続ける。「産後1ヵ月で仕事に戻ってきちゃう可能性もあります。もしスタッフさんがOKなら、子供を現場に連れていけたらいいなぁ」と語る。

「でも、最後に決めてくれるのは神様かな〜」

働く、ということを前提にしたうえで、女性は結婚や出産についてどんな選択肢を持てるのか。芸能界にも大きな変化の気配が芽生えているという。

「最近、芸能界もすごく変わってきていると感じます。デビュー当時にはあまり見かけなかったけど、今ではテレビ局にお子さんを連れてくる方もかなり増えている。これまでの常識にとらわれすぎず、色々な方法を認めあっていくのが大事だなと思います」

悲しい言葉はスルーして、嬉しい言葉を受け止めて。

こんな風に、これからの人生について明るく語ってくれたベッキー。だが、週刊誌報道をきっかけにはじまった、SNSなどでのバッシングの余波はまだ続いている。

一度でも”つまずく”と、いつまでも心ない言葉を投げつけられる。そんな現実を、かつての好感度No.1タレントは、どう受け止めているのか。

「ネガティブな意見を見ても、実は納得できるものばかりなんです。例えば『ベッキーがでしゃばっててウザい』というつぶやきを見ると、改めて自分を振り返って『うーん、確かにそうだよね』と納得してしまう。そんな時は自分のSNSでの投稿のテンションを少し抑えめにしたりして、なるべく反省を活かすようにしています」

「あとは『一切顔を見たくない』という意見も。『だよね』って納得しちゃう(笑)。そりゃあ人には好みがあるから、その人は私のことが好きじゃないっていうだけのこと。それに対して『ひっどーい!』とは思いません。「ストレス発散の場」として私が選ばれたのかもなぁと思うし、それで終わり。いずれにせよ、その言葉に、ある意味で納得できるから、傷ついたりはしないです」

「嬉しい言葉がすーっと入ってくるんです」

心無い言葉に耐えきれず、SNSを辞めてしまう人もいる中で、ベッキーは、こんな提案をする。

「正直、私への悪口というのも、ある程度パターンが決まってきている部分があります。最初はやっぱり傷ついたけど、段々と読んだことのある悪口として仕分けされてくる。逆に嬉しい言葉の方が、自分の中にすっと入ってきます。

今の人たちって、嬉しい言葉をスルーして、悲しい言葉を深刻に受け止めちゃう。でも逆なんです。『悲しい言葉はスルーして、嬉しい言葉をしっかり受け止めて』って伝えたいですね」

  *  *

他人の批判をきちんと受け止め、聞くべきところは聞きながらも、自分の大切にしているところはきっちりと守る。

ちょっとした工夫や気の持ちようで道を切り拓いていく。

それはベッキールールに忠実だった第1章の時のように、ひたすらにガムシャラな歩みではない。走ったり止まったりスローダウンしたりしながら、それでも前に進む。そんな彼女だからこそ、多くの人たちから「デビュー20年おめでとう」のエールが送られたのだろう。

テレビ東京の祝福ツイートに対して「驚いたし嬉しかった。やっぱりここが古巣だし、ここから私はスタートしたから」とベッキーさんは語った。

インタビューの最後に、「30周年を迎える時の、44歳のベッキーさんはどんな女性になっているんでしょう?」と尋ねると、彼女は大きく笑って肩をすくめた。

「もう40代ほんっと最高ですよ〜! とか言っちゃってそうです。我ながら、想像するだけでうざいですね(笑)」

自然体な笑顔を浮かべるベッキーの21年目の挑戦が、かろやかに幕を開けている。

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「元徴用工」をめぐる韓国最高裁判決に、喝!

 新たな日韓関係の火種となっている旧朝鮮半島出身労働者(元徴用工)をめぐる韓国最高裁判決の問題点につき、改めて考えてみたいと思います。

 なお、この問題については、11月29日の衆院安全保障委員会で河野太郎外務大臣に質問し、最後に私の意見も述べましたので、ご関心のある方は以下からご覧ください。

 さて、韓国の最高裁にあたる大法院は、10月30日と11月29日に、「元徴用工」を雇用していた日本企業(新日鉄と三菱重工)に賠償責任を認定する判決を下しました。これに対し、日本政府は「断じて受け入れられない」と厳しい批判を繰り返していますが、具体的なアクションを取っていません。

 いったい韓国最高裁判決のどこが問題なのでしょうか。半世紀前に「完全かつ最終的に解決された」(1965年の日韓請求権・経済協力協定第2条)はずの問題がなぜ再び蒸し返されるのでしょうか。

 まず、日韓請求権・経済協力協定は、日韓両国も批准する「条約法に関するウィーン条約」第26条、27条により、韓国の立法、行政、司法の三権を等しく拘束します。韓国最高裁判決が国際法を逸脱していると批判される理由はここにあります。そして、同協定により日韓は相互に「外交保護権」を放棄したので、個人の請求権までは失われないものの、相手国の裁判所に訴えても法的に救済されないこととなりました。その代わり、「元徴用工」への慰謝料など個人の救済についての道義的責任は自国、すなわち韓国政府が負うこととされました。このことは、同協定に関わる全ての外交文書を公開し、官民のプロジェクトチームで再検証した結果に基づき、2005年8月に盧武鉉政権が国内外に正式に表明しました。

 そして、それら個人への救済のための原資は、同協定により日本側が提供した総額5億ドルの無償・有償援助をもって充てることとされ、現に1970年代および2007年、2010年に韓国は国内法を制定し、そのような方々への支援を実施しています。にもかかわらず、今回の韓国最高裁の判決は、上述した日韓両国政府による法的、政治的、外交的努力を根底から覆してしまったのです。

 2度にわたる最高裁判決が出てもなお、韓国政府は同判決に対する態度を明らかにしていません。これに対し、我が国政府は強い口調で非難はするものの、韓国政府の出方を見守っているだけです。しかし、事態を放置すれば、次々に類似の訴訟が提起されてしまうでしょう。したがって、ここは、同協定第3条に基づき、日韓両国の代表者に加え第三国の代表者も入れた「仲裁委員会」の速やかな開催を提起すべきです。同協定によれば、日本側の提起を韓国側は拒むことはできず、仲裁委員会の下す裁定には必ず従わねばなりません。これしか早期に決着をつける方法は見当たりません。日本政府の決断を促したいと思います。

衆議院議員 長島昭久


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見栄を張って疲れているあなたへ。 不安や苛立ちに苛まれてる君へ。くまで「フフッ」と笑ってほしい。

本屋さんの「推し本」

書店員というのは、なんとも不思議な仕事です。

給料はぜんぶ本につぎ込んでいます!、と言い切れるほど読書家でもない私が、なぜか魅了されてしまう「本屋」という場所。

かなりの肉体労働だし、接客業特有のストレスもヘヴィーだし、時給も安い…それでも、本のデザインやイラストを鑑賞したり、インクや紙の匂いを感じたり、ページを捲る音や指先に感じる感触を楽しんだり、と五感で本と触れることができる書店員という仕事に、えもいわれぬ愛着を感じながら、今日まで続けてきました。

そんな私が、年齢も性別も職業も関係なく、全ての方に「これ、どうですか?」とおすすめしたい一冊があります。

それは、『ともだちはくま』(KADOKAWA)という本です。

ともだちはくま

何だかシュールで、フォルムがサイコーに可愛い。

喜怒哀楽の表情が豊かで、鼻に寄る皺でさえキュート。

見ていて飽きない。

なぜか「女装が好き」という、ちょっぴりシュールな癒やし系くまです。

元々はLINEスタンプのキャラクターとしてこの世に生まれた、名も無きくま(以下、愛を込めて「くまちゃん」と称します)でしたが、作者である「さいきたむむ」さん(以下、敬愛を込めて「たむむさん」と称します)が、Twitterでもイラストやマンガを投稿するように…。

たむむさんのアカウントは日に日にフォロワー数が伸び、その増殖が止まらず、今やフォロワー数8万超えとなっています。

かきフライの日だよー pic.twitter.com/h7MIVhV8Ba

— さいきたむむ (@tamsorogi) 2018年11月21日

Twitterに上げるイラストやマンガの主なテーマは『今日は○○の日』。「フランスパンの日だよー」「今日は鮭の日ヽ( ‘ω’ )ノ」「ピザの日だよー ピザ食べたい」といった具合です。

ツイートを見ていると、フォロワーさんたちの方から『今日は○○の日らしいですよ』だなんて情報を受けて、たむむさんがイラストを作成なさっているのを、よくお見掛けしています。

書籍『ともだちはくま』は、こんな風に作者とファンとの絆で育まれたTwitter上の作品を纏めた(勿論、描き下ろしも加えた)作品となります。作り手と受け手が一緒にキャラを育てていくーーまさにSNS時代を象徴する一冊だと思うんです。

くまちゃんの言動のひとつひとつには、胸に熱く来るものがあります。

くまちゃんは獣であるだけに、とにかく『本能』に忠実なんですね。

主に食欲や睡眠欲などの生理的欲求に、気持ちが良いほど素直にしたがって行動します。

好奇心旺盛で失敗を恐れない。

失敗をしても、めげない。

痛い目に遭ったり、自分の思うような結果にならなくても

そばにいる仲間を決して責めたりはしない。

これは、どのくまちゃんにも共通していることです。

私は、そんなくまちゃんたちが美しいと思うし、愛おしくて堪りません。

私たち人間は、生きていく上で必要な虚飾を纏っているものですが、そんな虚飾を一糸も纏わず生きる、くまちゃんたちの『強さ』と『優しさ』に憧れと尊敬の念すら抱きます。

……とまぁこれは、私が頭を一生懸命、回転させて分析した内容であり。

実際に本を読んでいる時には、ただただ萌えたり、笑ってしまったり、一言で言えば『癒される』訳です。

普通は、そこまで深く考えながら読むことなんてないと思います。

それでも、たいていの方が読めば「フフッ」と、笑ってしまうだろう。

そんな気がします。

どんな老若男女も、直感的に「癒し」を感じることが出来るのでは?と、信じています。

近年はストレス社会に重ねて、世界的に政治も不安定で、自然災害が容赦なく襲い掛かってくる頻度も高まり、不安や苛立ちは更に募りやすいという状況です。

そういった悲しみや怒りという感情は伝染するもので。

それらを振り払うには、やはり「楽しい」とか「嬉しい」というプラスの感情が不可欠ですよね。

世の中には様々なストレス発散法があって、人によって効果はそれぞれ違うけれど、『本を読む』という方法はすごく身近で手軽な存在です。

だからこそ『本』や『本屋』は、これからの世界にも必要であり、たとえ細やかな力だとしても、たくさんの人の生きる糧になり、人生を豊かにするものだと思います。

出来ればひとりでも多くの人が笑って楽しく過ごせたら…という願いを込めて。

私は『ともだちはくま』をおすすめしたいと思います。

どうか、あなたが明日も元気で頑張れますように。

「フフッ」と、笑ってくれますように。

連載コラム:本屋さんの「推し本」

本屋さんが好き。

便利なネット書店もいいけれど、本がズラリと並ぶ、あの空間が大好き。

そんな人のために、本好きによる、本好きのための、連載をはじめました。

誰よりも本を熟知している本屋さんが、こっそり胸の内に温めている「コレ!」という一冊を紹介してもらう連載です。

あなたも「#推し本」「#推し本を言いたい」でオススメの本を教えてください。

推し本を紹介するコラムもお待ちしています!宛先:book@huffingtonpost.jp

今週紹介した本

『ともだちはくま』(さいき たむむ)

今週の「本屋さん」

三井洋子/ 東京都内某所の書店に勤務

撮影:橋本莉奈(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

(企画協力:ディスカヴァー・トゥエンティワン 編集:ハフポスト日本版)


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外国人材など

石破茂

 石破 茂 です。

 27日の衆議院本会議で入国管理法の改正案が衆議院を通過、参議院に送付されました。「移民政策」や「単純労働」の定義など、最後まで議論は噛み合わず、やや残念な思いが致しましたが、参議院では衆議院で指摘された幾多の問題点についてさらに掘り下げた議論を行い、国民の理解を深めていく必要があります。

 外国人労働者を受け入れざるを得ないのは、生産年齢人口が急激に減少し、介護や建設現場などで決定的な人手不足が生じているという差し迫った事情によるものですが、少子化は既に30年も前から指摘されていたことであるにもかかわらず、その抜本的な対策を怠ってきたことが今日このような事態を招いた最大の原因です。

 今からたった20年後の2040年には人口が2000万人近くも減少し、相前後して高齢者の数がピークに達することが予想されており、これを見据えた中での外国人労働者の受け入れでなくては、単なる緊急避難的対応にしかすぎません。このような国家ビジョンが総理から提示されることを期待し、参議院における発言を注視しています。

 受け入れる外国人材に対して、日本語や日本の文化伝統、社会の決まりなどについて教えるのは日本政府の責任において行うべきものでしょう。生産年齢人口の減少はこれから多くの国において起こることであり、外国人材の奪い合いとなる事態も容易に想像されます。それを見据え、「外国人から選ばれる体制」の構築が急務です。

 「単なる労働者不足への対応であり、国の形を変えるような移民政策とは全く異なる」と言うのであれば、国の形を維持するための少子化対策を国家の最重要課題として確立しなくてはなりません。少子化対策予算の対GDP比がフランスやスウェーデンの3分の1の1・3%ではどうにもなりません。今から少子化対策に取り組み、その成果があがるのは早くても20年後であり、それまで人口は急激に減少し続けるのです。繋ぎとしての今回の法案との理解とともに、受け入れる外国人に対して、日本人と遜色ない待遇を提供することも、国家としての責任であると思っております。

 海上自衛隊のいずも型ヘリコプター搭載型護衛艦の固定翼機搭載型への改修が今後の防衛力の整備と関連して話題となっています。どの国に対するどのような抑止力を企図するものか、運用構想はどのようなものになるのか、常時一隻稼動させるためには最低3隻が必要と言われる中、何隻保有するのか、水上艦における固定翼機の運用技術には極めて高度なものが要求されるが、どのように錬成するのか、この艦自体は単なるプラットフォームで脆弱なため、これを護るための潜水艦、イージス対空護衛艦(DDG)、対潜護衛艦(DD)、直衛戦闘機はどれほど必要なのか、それでなくても現在決定的に不足している水上艦艇乗組員をどのように確保するのか等々、導入に向けては国民・納税者に理解・支持される濃密な議論が必要です。国民の代表である国会議員が兵器や運用について知識がなければ、文民統制が機能するはずはありません。

 当選同期であった園田博之議員の逝去に伴って衆議院本会議場の議席が変更になり、扇形に配置されている12列の最後列に移動となりました。

 議席は基本的に当選回数順の年齢順となっており、昭和61年の初当選時、最年少の私には最前列の一番端の議席が割り当てられ、遥か後方の最後列に座っておられる錚々たる顔ぶれを見ながらあそこまで行くのに何年かかるのか、そもそもそこまで行けるのか、などと思ったものでした。あれから32年余、感慨複雑なものがあります。

 週末土日は茨城県議選の応援演説に県内数カ所を回る予定です。

 皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2018年11月30日「石破茂ブログ」より転載)


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民主主義フォーラムなど

 石破 茂 です。

 20日水曜日に特定非営利法人言論NPO主催による「代議制民主主義は信頼を回復できるか」と題するフォーラムで、フランスの高名な政治学者ドミニク・レニエ氏(パリ政治学院教授)と対談をする機会がありました。

 多くの人が参画し、かつ「自分が為政者であればどうするか」という主権者意識を持ち、他者から強制されるのではなく自己の意思によって投票することがなければ、民主主義は本来の機能を発揮し得ません。同時に、言論においてその自由が保障され、高い質を保ち、権力との一体性を排さなくてはなりません。

 それでなくとも新聞の購読者が減っている中、主張の異なる二紙を併読する人は稀なのであり、どちらの立場に立つにせよ、反対の意見も併せて紹介してもらいたいものです。

 「民主主義は最悪の政治制度である。今まで存在したあらゆる政治制度を除けば」というチャーチルの言葉はまさしくその通りだと改めて思います。

 先日の韓国におけるフォーラムでは、北朝鮮に対する見方が各国によって大きく異なることを再認識させられました。韓国の政府要人からは「北と南が融和することによって、韓国は初めて島国から脱して(今の分断された状況は『韓国は島国である』という捉え方をされているようです)、ユーラシア大陸の一員となれる」との思いが述べられ、アメリカのシンクタンクの研究者からは「北朝鮮は約束を履行しない国である」との強い警戒心と憤りが述べられました。「体制の保証」「安全の保障」をどのように誰がなし得るのか、実効性の担保のために国連がそれに果たすべき役割とは何か、いくつかの示唆を受けたフォーラムでした。

 北方領土に米軍基地を配置しないことは可能か、と前回指摘しましたところ、東西ドイツ統一の際にアメリカ、ロシア、フランス、英国なども関与して旧東ドイツに外国の基地を置かない旨の協定が締結されているとのご指摘を頂きました。集団的自衛権が憲法上ごく限定的にしか行使できない代わりに米軍に対する基地提供を条約上の義務として負う我が国とは事情がかなり異なるようにも思われますが、よく研究する要があるものと思います。

 週末は滋賀県、千葉県において講演、諸会合への出席という日程となっております。

 皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2018年11月22日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)


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「咳をしても一人」の作者を知っていますか? 書店員歴20年の私の日常を変えた1冊とは。

「友人に誘われて…」。

部活を決めるときみたいな、そんな安易な理由で、私は書店員になった。それから20年。こんなにも長く、書店で働くことになるとは思ってもみなかった。

思いのほか体力が必要だったり、本に向き合う時間が取れなかったりすることも、あまり気にならず続けてこられたのは、毎日これでもかと入荷してくる、見たことも聞いたこともない言葉や世界にあふれた本に接することが楽しかったのだ。

本を愛する書店人と働くことも愉快だった。

太宰治の『道化の華』を延々とそらんじる人、シェイクスピアの『夏の夜の夢』が読みたいと言ったら「これがいい入門になるから」といって『ガラスの仮面』を貸してくれた人、忠臣蔵がきっかけで歴史好きになったのに、最終的には1300年前の書簡を読み解く新書『飛鳥の木簡』を読んでいた人……挙げればきりがない。

たくさんの本と変わった人たちに囲まれて、書店での日々は退屈しなかった。

飽きない、ということは、仕事を続けていく上で一番大切なことかもしれない。

教科書に載ってた、「咳をしても一人」の人

書店員になってよかったことの一つに、本との思わぬ出会いがある。

『尾崎放哉全句集』(ちくま文庫)がそうだ。

『道化の華』をそらんじていた人に紹介してもらった宮沢章夫の『牛への道』(新潮文庫)の中で、尾崎放哉(おざき・ほうさい)の句が紹介されていた。

 咳をしても一人

圧倒的な淋しさの余韻が尾をひくこの句に聞き覚えがあった。確か学校で習ったはずだが、自由律俳句と言えば俳人の種田山頭火が有名で、放哉の名前はすっかり忘れていた。

 入れものが無い両手で受ける

この句なんか、とても放哉らしくて味わい深い。

「どういう状況だよ!」とまず思うし、入れるもの次第ではこぼれるんじゃないかと心配で仕方ない。

入れものがないくらい貧乏なら哀しすぎるし、手近に入れものがなく無精したならお馬鹿さんだ。

考えれば考えるほど放哉の句が頭から離れなくなり、私は『尾崎放哉全句集』を手に取った。

 墓のうらに廻る   「怖いよ!」

 爪を切ったゆびが十本ある   「だから何?」

 淋しい寝る本がない   「女子かよ!」

ツッコミをいれずにはいられない、クセの強い句が並んでいた。

尾崎放哉全句集

読むだけでも十分おもしろいのだが、どう解釈するかが難しい。「解説を読めば」と言うなかれ。それでは放哉の句に向き合えていない。どう読むかは私の自由にさせてもらう。

まずは黙読、音読、そして考えを巡らせる。ただそのままを詠んでいるだけかもしれない、いやきっと深い意味があるに違いない。

わかったような気になって、結局ちっともわからなくて、そのまま受けとめるしかないかとまた音読する。答えはどこにもない。それで構わない。

人間誰しも、わからないことは不安だ。恥をかいたり、失敗したりするかもしれない。

特に仕事や人間関係ではより速く、より簡単に正解がほしいと思ってしまう。

そんな時「わからないことを楽しめ」とほくそえんでいるような、放哉の句を思い浮かべる。

わからないを受け入れて、わからないを考える。答えがないかもしれないなら、おもしろがるほうがいいじゃないかと開き直るのだ。

他にも放哉の句は、私たちの日常に取り入れられる。

何もいいことがない日にはこの句を。

  犬よちぎれるほど尾をふつてくれる

無駄に過ごしてしまった日にはこの句を。

  昼の蚊たたいて古新聞よんで

替え歌ならぬ替え句にしてしまってもいい。

柱の角に小指をぶつけたら、「小指をぶつけても一人」

コンビニでプリンを買ったのにスプーンが入ってなかったら、「スプーンがない箸ですする」

淋しさ、哀しみ、怒りが少しやわらぎませんか。

さあ、あなたの人生に放哉を!

連載コラム:本屋さんの「推し本」

本屋さんが好き。

便利なネット書店もいいけれど、本がズラリと並ぶ、あの空間が大好き。

そんな人のために、本好きによる、本好きのための、連載をはじめました。

誰よりも本を熟知している本屋さんが、こっそり胸の内に温めている「コレ!」という一冊を紹介してもらう連載です。

あなたも「#推し本」「#推し本を言いたい」でオススメの本を教えてください。

今週紹介した本

『尾崎放哉全句集』(ちくま文庫)

今週の「本屋さん」

中村明香/ ジュンク堂書店天満橋店ビジネス書担当

どんな本屋さん?

中村さんが勤める「ジュンク堂書店天満橋店」は、品揃えの豊富さとジャンル分けの細かさが特徴のジュンク堂の中でも特に、話題書やフェアにかける思いがびびっと伝わる売り場になっているんだそう。ある出版社の営業さんは、入り口付近のコーナー棚に誘われて入店すると、なかなか出てこられなくなってしまう、と語ります。

ジュンク堂

(企画協力:ディスカヴァー・トゥエンティワン 編集:ハフポスト日本版)


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もう半世紀、本屋さんで働いてきました。 そんな僕が紹介する1896年の名作。

14歳、中学2年の時からアルバイトで書店で働きはじめた。

半世紀近く本屋さんに関わっている事になる。

思い起こせば、最初に勤めた今は無き老舗書店の社訓は「私達は、知識の伝達者です」であったなぁ。

かつて本屋さんは、「街のホットステーション=人の集まる社交の場」であったし、本は娯楽の王道だった。

現在は、様々な娯楽の多様化にもより、某大手出版社社長の言葉を借りると、

「書店に一年間で一度も足を運ばない人が過半数、読書は娯楽では無く、道楽」

だそうだ、やれやれ。

そんな時代であればこそ、何時でも何処でも気軽に読める本を手に取って貰い、読書の楽しみへの足掛りにして頂きたい。書店員として、そんな風に思っている。

  ◇ 

昔から、「何かお薦めの本はありますか?」

と、尋ねられたら、先ず紹介する本がある。

ジュール・ルナールの『博物誌』(新潮文庫:岸田国士訳)である。

「書を捨てよ、町へ出よう」と言ったのは寺山修司だったが、たとえ町に出ようとも、私は何時でもこの本を持ち歩きたい。

開いたどのページからも、至福の時間が約束されているからだ。

博物誌といっても自然科学の本ではない。並ぶのはこんな言葉だ。

「蛇―長すぎる」

「蝶―二つ折りの恋文が、花の番地を捜している」

「あぶら虫―鍵穴(かぎあな)のように黒くぺしゃんこだ」

「驢馬―大人(おとな)になった兎(うさぎ)」

今から100年以上前の1896年に執筆された本書は、小説家や画家など、多くの芸術家たちにも愛され、彼等に刺激を与え、創作の幅を膨らませて来た。

時代を経ても一切古びる事のない、ユーモアとウィット、エスプリに富んだ含蓄あふれる本なのである。

そして挿画はピエール・ボナール!

竹久夢二にも影響を与えた印象派の走り、ナビ派の巨匠である。何と贅沢なコラボレーション!

どのページから読んで頂いても、いずれの掌編もあなたの気分をほぐし、癒してくれること間違いなし!

ぜひ、通勤・通学のお供に携行して頂きたい一冊である。

(実は『博物誌』には岩波文庫版もあり、こちらは辻昶の訳で、挿画はロートレック!!どちらを選ぶか迷うところです)

  ◇ 

斜陽などと言われ、若い方々の本離れが進むこの時代。だからこそ、もう一度、本の力を信じたい。そして読書を楽しむ幸福な時間を、一人でも多くの人達と分かち合いたい。

そんなことを思いながら、今日も私は、店頭に立つ。

連載コラム:本屋さんの「推し本」

本屋さんが好き。

便利なネット書店もいいけれど、本がズラリと並ぶ、あの空間が大好き。

そんな人のために、本好きによる、本好きのための、連載をはじめました。

誰よりも本を熟知している本屋さんが、こっそり胸の内に温めている「コレ!」という一冊を紹介してもらう連載です。

あなたも「#推し本」「#推し本を言いたい」でオススメの本を教えてください。

今週紹介した本

『博物誌』(ジュール・ルナール)

今週の「本屋さん」

井上哲也/ 大垣書店豊中緑丘店(大阪府豊中市)

どんな本屋さん?

井上さんが勤める「大垣書店豊中緑丘店」は、豊中市の丘の上に位置するイオンモールの中にあります。ある出版社の営業さんによると、周辺地域のお客さんに合わせて選んだ品揃えの中にも、「一人一人の書店員さんのこだわりの選書を感じる書店さん」とのこと。中でも、井上さんがセレクトしているミステリー文庫の棚は、定番モノから他店ではあまり置かれていないものまでがびっしり並び、おすすめなのだそう。「大垣書店さんのシンプルでシックなブックカバーが個人的に好きなのもあり、ついつい何かを買いたくなってしまうお店です」

撮影:橋本莉奈(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

(企画協力:ディスカヴァー・トゥエンティワン 編集:ハフポスト日本版)




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ミスター・トイレって誰? 40歳で「金儲けをやめた」企業家がトイレの常識を覆す

ミスター・トイレと呼ばれる人がいる。

ふざけたあだ名?

いやいや、大まじめに世界が注目している人物なのだ。ジャック・シム、シンガポールの実業家だ。40歳を機に社会起業家に転身し、トイレ問題解決に全力を傾ける。日本ではまだまだ知られていないトイレ問題とは何か? 誰もが使うトイレから問題が見えてくる。

ハフポスト日本版はミスター・トイレに書面インタビューを試みた。トイレ問題ってなんですか?

――ミスター・トイレというあだ名はとてもユニークです。トイレ問題とはどんな問題なのか。なじみのない日本の読者に教えてください。

まず大事なことは、誰もが1日6〜8回はトイレに行かなければならない、ということです。ところが今、世界では24億人もの人々が、満足いく環境のトイレのない生活を送っています。

議論していないものを、改善することはできません。トイレには多くの問題が集約されており、それが深刻な健康、尊厳と安全性の問題を引き起こしているのです。

例えば、トイレがない人々は道端や川の中や、外に排便します。これは、清潔な水を飲めず、多くの病気を引き起こす原因になります。不衛生な環境、汚れた食品や排泄によって汚染された水が引き起こす下痢などの病気で、毎年の多くの人が死亡しているのです。

トイレ設備が不十分であることにより、野外で用を足そうとするときに女性が性的暴行を受ける。あるいは月経中に生理用品を交換するとき、トイレがなくてプライバシーが保たれず、学校を辞めてしまうといった問題が起きています。

私たちはときに面白く、ユーモアに使ってトイレにまつわるタブーを破りました。多くのメディアが私たちの活動を取り上げました。

政治家も解決に向けて予算をつけるようになりました。研究も進に、多くの有名人もサポートしてくれるようになりました。

インドのナレンドラ・モディ首相、中国の習近平国家主席もトイレ問題解決に向けて動いています。

Modi is building 110 millions toilets in India

トイレは私たちの生活、私たちの幸福にとって、とても重要です。私はミスター・トイレと呼ばれることを誇りに思っていますよ。

――あなたの活動もあり、11月19日は「世界トイレの日」となりました。どのような社会を目指しているのですか?

私はどこでも、誰もが必要があるときに、清潔で、ずっと使える安全なトイレにいつでもアクセスできる世界を見てみたいです。

――40歳になるまで何をしていましたか? そして、なぜ40歳から社会起業家に転身したのでしょうか?

貧しい家庭の出身で、勉強はあまりできませんでした。そこで、24歳から自分でビジネスを展開したのです。シンガポールを拠点に不動産ビジネスなどで十分なお金を得ました。

40歳までに人生に必要なお金は手に入れました。だから、これ以上お金を稼ぐ必要はないと思ったのです。

どうしてか? 人生は非常に短いのです。たった80年しかありません。

お金をつかって、より多くの時間を購入することはできません。なのに、お金を稼ぐためには、自分の時間を使う必要があります。

時はお金よりも貴重なのです。そこで私は自由人になりました。

トイレ問題という、生涯を捧げる価値がある問題を見つけられて、とても幸せです。私はこの課題を解決するために、これまで培ったあらゆるビジネスのアイデアを使用しています。

こうして私は社会起業家になったのです。

――今後、やりたいことはありますか?

いまは慈善事業から活気のある市場を生み出すためにBoP Hubというプロジェクトを立ち上げています。ネットワークの力でBoP(Base Of Pyramidの略。世界の所得者層で7割を占める低所得者層のこと)が抱える貧困問題を解決したいと思うのです。

ですが、私はもう61歳になりました。もう私には時間がないでしょうから、多くの人にネットワークに参加してほしいと願っています。

【お知らせ】

女性活躍・ダイバーシティ推進を目的としたビジネスカンファレンスMASHING UPにJack Simさんが登壇します。

異なる業種・国籍・性別・分野のひとびとが出会い、新しい化学反応を生み出すビジネスカンファレンスMASHING UP。のべ820人を動員し、大好評のうちに幕を閉じた第1弾につづき、11月29日・30日に第2弾を開催します。魅力的なスピーカー陣による熱いセッションが目白押しです。

ハフポスト日本版特別割引【2日間チケット通常価格18000円(税抜)を15000円(税抜)でご案内】あり。

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