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シャネルが宣言「ワニ革やヘビ革を使いません」。毛皮も廃止へ

2018/19年秋冬 プレタポルテ コレクションより

フランスの高級ブランド・シャネル(CHANEL)が12月4日、ワニ革やヘビ革などの使用を廃止すると発表した

同ブランドのファッションプレジデントを務めるブルーノ・パブロフスキー氏は、廃止の決断に至った理由について、ブランドの倫理基準を満たす方法でエキゾチックレザー(家畜以外の革)を入手することが困難になっていると説明。

ワニ革やトカゲ革、ヘビ革、エイ革などのエキゾチックレザーは希少性が高く、高級素材として使われてきたが、今後は使用しないという。

また、WWDによると、これまでもほとんどコレクションで使用されていなかったが、毛皮の使用も今後は廃止する。

毛皮の廃止宣言も続々と

ファッション業界では、動物愛護や環境保護などの観点から、毛皮や皮革の廃止を宣言するブランドが増えている。

これまでも、グッチやジャンポール・ゴルチエ、カルバン クライン、ラルフローレン、トミー・ヒルフィガーなどがすでに毛皮を使用していないと報じられている。

ハフポストマグレブ版の記事を翻訳・編集しました。

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ZOZO前澤友作氏「ゾゾスーツがいらなくなるかもしれない」 決算説明会で発表

ZOZOの前澤友作氏

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOの代表取締役社長・前澤友作氏が10月31日、スマホアプリを使って体型を採寸するボディスーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」について、新技術の導入によって将来的に「不要」になる可能性を示した。

アナリスト向けの2018年第2四半期決算説明会で発表した。

「今後はZOZOSUITなしでも購入いただけるようになります」

同社は2018年1月、新規事業でもあるプライベートブランド(PB)事業の「目玉」としてZOZOSUITを発表した。

専用のボディスーツを着用し、連携アプリで体型を測定することで、試着や実際の採寸なしでも一人ひとりの体にフィットする商品を提供すると宣言し、話題を呼んだ。

大きな注目を集めていたZOZOSUITやZOZOのPB事業だが、前澤氏は10月31日の決算説明会で、「今後はZOZOSUITなしでも(PB商品を)購入いただけるようになります」と発表。

前澤氏によると、「身長、体重、年代、性別」の4つのデータを入力するだけで、顧客の「最適サイズ」を提案する新技術を開発したという。

この技術は、以下の3つのデータを元に開発。すでにデニムパンツなど一部の商品でこの技術を導入しており、今後はビジネススーツなど他の商品にも適応させていく予定という。

①これまでに配布したZOZOSUITで集めた体型のデータ

②基礎ユーザー情報(身長・体重・年代・性別)

③製品を使用したユーザーから集まった意見やフィードバック

前澤氏は、この技術が全商品に適応することで、「(今後)ZOZOSUITがいらなくなるかもしれない。そしてZOZOSUITを着て撮影することそのものも不要になるかもしれない。当然、アプリをダウンロードしていただくこともない」と説明。

さらに、ZOZOSUITの配布枚数の計画についても下方修正すると発表した。

同社は2018年度中に「600〜1000万枚」のZOZOSUITを配布することを目標にしていたが、「300万枚」に変更するという。これによって、当初見積もっていた配布コストも70億円から「40億円」に減少する見通しだ。

ZOZOSUITは「なくなる」のか?

ZOZOSUITが「不要」になる可能性について示した前澤氏だが、今後は海外ユーザーの体型のサンプルデータを収集していくため、ZOZOSUITを活用していくという。しかし、将来的に配布はやめる方針で、決算説明会後に前澤氏は「ZOZOSUITは将来的に廃止予定」とツイートした。

前澤氏は、「本来はブランドですから、服自体に注目が集まらないといけない。それが、どうしてもZOZOSUITや計測の部分にスポットが当たりがちだった。もっと商品を見ていただけるように、製品開発に力を入れていけるようにしたい」と説明。

チノパンツやシャツのバリエーション追加、靴など新商品の展開に力を入れていきたい、と述べた。

発表内容まとめ1。ZOZOSUITの究極の進化形は「ZOZOSUITなし」で体型計測。今までのZOZOSUIT計測データをベースにした機械学習による体型予測モデルを開発 移行し、ZOZOSUITは将来的に廃止予定。カメラ撮影もアプリも不要に。現在すでにデニムパンツとTシャツはZOZOSUITなしで購入できます。

— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月31日

発表内容まとめ2。足の計測システム(自宅でスマホで簡単に計測可)についてはほぼ完成済み。サイズ左右差や、立っている時や歩行時の負荷軽減なども考慮したオリジナル靴の商品開発に着手開始。詳細はまた追って。

— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年10月31日

ビジネススーツ納期の遅延は? 「年内に解消」

ZOZOのPB事業をめぐっては、7月に受注を開始したオーダーメイドの「ビジネススーツ」の納期の遅れなどが問題視されている。

同社の発表によると、PB事業では2018年7月〜9月に15.4億円分の受注があったが、発送実績は「5.4億円」に留まっているという。

前澤氏は、「ビジネススーツで初めてZOZOSUITにチャレンジしていただいた方も多いと思います。そういう方に限って遅延をしてしまっており、本当に申し訳ありません。最大で2カ月から3カ月お待ちいただいているお客様もいる」とビジネススーツの生産遅れについて謝罪。

納期遅延は年内に解消すると宣言した。

 

あす11月1日22時からネット番組「#ハフトーク」に、ZOZOのコミュニケーションデザイン室 室長を務める田端信太郎さんが生出演します。

「ZOZOSUITは将来的に廃止予定」と公表したZOZO。では、何のためにZOZOSUITつくったの?失敗だったの? 60分間、徹底的に聞きます。

番組はこちらから。


ドルガバのデザイナー、セレナ・ゴメスさんをインスタで「超ブス」とコメント

もしまだステファーノ・ガッバーナ氏を応援しているのであれば、今がやめ時だ。

ドルチェ・アンド・ガッバーナ(ドルガバ)のデザインを手がけるガッバーナ氏は、今までファッション界が見過ごしてきた数々の失言を記録されている。

彼は6月11日、「13の理由」のプロデューサーで、歌手・俳優として有名なセレナ・ゴメスさんの写真に「so ugly (超ブサイク)」とコメントし、またもや一線を越えた。

セレナさんの赤ドレス姿が投稿されたインスタ写真に、”è proprio brutta”とコメント。イタリア語で「彼女はとても醜い」という意味に当たる。

#selenagomez rocks red dresses ❤️ Choose your fave: 1,2,3,4 or 5?

A post shared by The Catwalk Italia – TCI (@thecatwalkitalia) on Jun 11, 2018 at 3:22pm PDT

さらに、ガッバーナ氏はセレナさんを「まるでポメラニアンのようだ」とけなす他人のコメントに対しても「ハハハハハ、確かにそうだ」と賛同。

彼女の壮大なファンベースーー彼女はInstagramで最も人気なユーザーでもあるーーを考えれば、セレナ・ゴメスさんは最も公開的に攻撃してはいけない人物だ。ネットフリックスのドラマ番組「13の理由」で知られる俳優のトミー・ドーフマンさんもすぐに彼女の援護に走った。

「あなたはもう疲れていて終わりだ。あなたのホモフォビック(反同性愛)でミソジニー(女性蔑視)でボディーシェイミング(体型批判)な存在は2018年に居場所はない」とコメント欄に投稿。「もはや通用されることでもシックなことでもない。どうぞ、お座り下さい(あなたは時代遅れだ)」

歌手で友人のジュリア・マイケルズさんもTwitterで、セレナさん宛に「あなたは中も外も美しい女性だよ。大好き」 と応援メッセージを送った。

@selenagomez just here to tell you that you are one of the most beautiful women I know, inside and out. I love you always.

— Julia Michaels (@juliamichaels) June 13, 2018

LONDON, ENGLAND - APRIL 01:  Stefano Gabbana (L) and Domenico Dolce attend a private dinner celebrating the Victoria and Albert Museum's new exhibition 'The Glamour Of Italian Fashion 1945 - 2014' at Victoria and Albert Museum on April 1, 2014 in London, England.  (Photo by David M. Benett/Getty Images)

ガッバーナ氏は自分のコメントに対して反省している様子もなく、自身のインスタストーリーで騒動についてからかった。「私の名前はセレナだ!#私に謝れ」などと投稿。

有名デザイナーのコメントは中傷的だが、彼をフォローしていたら驚くようなことでもない。ガッバーナ氏とドメニコ・ドルチェ氏は共にゲイとカミングアウトしており、2人は以前付き合っていたこともある(ガッバーナ氏は最近ゲイと呼ばれることに反対しているが)。そんな2人は、2015年にイタリア誌Panoramaのインタビューで、同性愛家族の体外受精に対してホモフォビック(反同性愛)な発言をしたことで批判を浴びた。

ドルチェ氏は、体外受精で生まれてくる赤ちゃんたちを「化学的で人工的な子供達」と呼び、ガッバーナ氏は「唯一の家族は伝統的なものだ」と述べた。また、同じインタビューで「私たちはゲイによる養子縁組に反対する」と言った。

インタビューに対する多くの批判を受けた2人は、その後謝罪し、「他人の決断をとやかく言うつもりはなかった」と釈明。

当時、エルトン・ジョンさんやリッキー・マーチンさんなどのセレブたちがドルチェ・アンド・ガッバーナのブランドをボイコットするよう呼びかけ、批判した。最近では、メラニア・トランプさんをデザインする機会に飛びついたことで批判されていた。

この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しました(若林絵里香)


英ロイヤルファミリーの女性が、結婚式で変な帽子をかぶるのはなぜ?

イギリス王室ほど、面白い帽子をかぶる人たちはいないかもしれない。

エリザベス女王やキャサリン妃を始め、ロイヤルファミリーの女性たちは、公の場で人目をひく帽子やファシネーターと呼ばれる頭飾りを身につける。

記憶に新しいのが、2011年のキャサリン妃とウィリアム王子の結婚式で、ベアトリス王女が身につけたファシネーターだ。

帽子とファシネーターは、頭を装飾する物という点は共通しているが、厳密にいえば別物だ。

帽子は頭を覆い、つばもついている。一方、ファシネーターは櫛やヘアクリップについたリボンや羽飾りだ。また、帽子は日光を遮るといった機能性を備えているが、ファシネーターは装飾が主な目的だ。

イギリスのエチケットコンサルタント会社のシニアアドバイザー、ダイアナ・マザーさんは「1950年代まで、女性が公共の場で髪を見せるのは良いことだと思われていなかった。そのため、帽子をかぶらない女性は見かけることはほとんどありませんでした。しかしその風習は変わり、いまでは帽子がフォーマルな機会に使われるようになっています」とBBCに語る。

また、デイリー・テレグラフ紙の元ファッション・ディレクターのヒラリー・アレクサンダー氏は「イギリス社会では、特別な日は帽子なしでは成り立ちません」とabcニュースに話す。

帽子やファシネーターはイギリスの文化の一部であり、ロイヤルウェディングで女性が帽子をかぶるのはエチケットなのだ。

アイルランド出身の帽子デザイナー、マリー・ガルヴィンはファシネーターについて、自分の富や社会的地位を誇示するためにつける人や、イギリスの伝統に従うためにつける人もいれば、自己表現のために楽しみとして身につける人もいる、とブライズ誌に語る。

また、女性たちは誰のファシネーターが一番かを密かに競っており、それが楽しいとガルウィンは話す。

■ ファシネーターはいつから始まった?

イギリスの上流社会で人気のファシネーター。しかし歴史を振り返ってみると、もともとファシネーターは、今とは全く違うものだった。

19世紀のファシネーターは、レースもしくはかぎ編みの頭用のショールであり、一般的にウールで作られた。

19世紀のファシネーター

1930年代になるとファシネーターは、レースのかぶり物を指す言葉になったが、すぐにその意味では使われないようになった。ブリタニカ百科事典は、そう伝える。

1940年代にアメリカやヨーロッパの女性の間で人気を博したのが「ドールハット」だ。現在のファシネーターに近い形になってきている。

ドール・ハットをかぶる女性

ブリタニカ百科事典によると、現代のファシネーターは、1950年と60年代に女性たちが身につけた「カクテル・ハット」とつながっている。

カクテル・ハットには、羽やヴェールといった装飾品がついていた。そういった装飾品は櫛についていて、ヘアスタイルを崩さずに髪に挿せた。また、一般的な帽子と違い、カクテルハットにはつばがなかった

カクテル・ハットをかぶるスウェーデンのモデル

1970年と1980年になると、ファシネーターは上流ファッション界に登場して存在感を増すようになった。ファッションショーのランウェイでも、ファシネーターがみられるようになった。

そうやってファッションの一つとなったファシネーターや装飾のついた帽子は、結婚式だけではなく、イギリス王室主催の競馬でも身につけられている。

5月19日にウィンザー城で開かれるヘンリー王子とメーガン・マークルさんの結婚式も、2011年のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式同様、ユニークな帽子とファシネーターで溢れるだろう。

イギリスのロイヤルファミリーと切っても切れない帽子とファシネーター。これまで王室の女性たちが身につけてきたこの装飾品を、写真で振り返ってみよう。

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ハフポストUS版の記事を翻訳しました。


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やけど痕に、アルビノ…肌の多様性を肯定した英ブランドに称賛の声

イギリスのファッションブランド、「Missguided(ミスガイデッド)」の新しいキャンペーンが関心を集めている。

ミスガイデッドの新しいキャンペーン、#InYourOwnSkin (あなたらしい肌で)は、傷跡やあざ、そばかす、タトゥー、アルビノといった特徴を持つ6人のモデルを起用した。

同ブランドはこのキャンペーンを通して、今まで「欠点」として隠されたり加工されてきた肌の特徴を肯定しようというメッセージを発信している。そしてこれまで「不完全」として扱われていた風潮を取り払い、ファッション業界に多様性をもたらそうという狙いがある。

ブランドの公式Instagramで公開されたこの写真には、「素晴らしい取り組み」「どんな肌の状態や色でも美しいと思えた」「勇気付けてくれてありがとう」といった称賛のコメントが多く寄せられている。

キャンペーンに起用されたモデルの一人、マヤ・スペンサー・バークレイは遺伝的な要因により、肌がとても弱い。彼女が患っている「表皮水泡症」は、イギリスでは5000人、世界では50万人の羅患者がいるとされている。

「ミスガイデッドの新キャンペーンの一員になれたことを本当に誇りに思うわ。#InYourOwnSkinは、全ての女性の形やサイズ、今まで欠点と見なされてきたものを肯定するキャンペーンよ」

ジョアンヌ・ディオンは、アルビノのプラスサイズモデルとして、昨今のファッションや美容業界における美の基準に疑問を投げかける。

「私の役割は社会に認められることじゃない。恐れずに生きる。私は悪びれなくても私なの」

イザベラ・フェルナンデスは、17歳の時に自宅が火事になり、右腕から背中にかけて大やけどを負った。彼女は、顔や身体に障がいがあることにコンプレックスを抱く必要はない、とのメッセージを発信するために活動している。

「美しさとは、自分に自信を持っているということ」

ベス・ブライスは、皮膚病の一種で皮膚に斑点ができる乾癬(かんせん)を患っているが、それを恥じることは決してないと言う。

「私にとって美しさとは、中身のこと。パーソナリティー、幸せ、愛、そして受け入れる心」

顔のそばかすは、ファッションや美容業界では加工され消されることがほとんど。ポーリー・エレンスはその現状に疑問を呈した上で、こう呼びかける。

「ボディ・ポジティブは100%自分が好きでいられるということ。それは外見だけでなく、中身も含めて。(このキャンペーンは)きっと大きなムーブメントになるし、とてもポジティブなものだと思うわ」

マリアナ・メンデスは、顔にある大きなあざも愛せるようになったと告白する。彼女のボディ・ポジティブな考え方はSNS上で多くシェアされている。

ミスガイデッドはこれまでにも、そばかすのあるマネキンを採用したり、モデルのストレッチマークを加工せずにそのまま公開するなど、今までファッション界で行われてこなかった新たな試みを積極的に取り入れてきた。

今回のキャンペーンは、ありのままの美しさや個性を認めることで、ファッション界が陥りがちな行きすぎた美の追求に一石を投じようとしているのかもしれない。

ハフポスト日本版では、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。

女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。

みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ #ladiesbeopen#もっと話そうカラダのこと も用意しました。 メールもお待ちしています。⇒ladiesbeopen@huffingtonpost.jp


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東大で“男女の垣根”を越えたファッションショー開催へ 「これまで当たり前だった価値観を考え直す」

東京大学(東京都文京区)の安田講堂で、6月3日、性別や体型問わずに着られるコーディネートを披露するファッションショーが開催される。

発起人は、女性装の東大教授として有名な安冨歩さんと、メンズサイズのかわいい洋服を提供するファッションブランド「blurorange(ブローレンヂ)」のデザイナー・松村智世さん。企画に賛同した丸井グループも実行委員会のメンバーに名を連ねる。

当日は、男性から女性へと性別を変えたタレントの西原さつきさんらゲストとともに、ファッションを通じた多様な社会の実現について考えるトークセッションも実施される。

なぜ、アパレル界ではメンズ、レディースと「男女」がカテゴリーで分けられるのか。なぜ男女で違う服を着なければならないのか。この疑問を問い直すことが目的だ。

東大教授の安冨さんは、「男女で区分けするという、これまで当たり前だった価値観や発想を考え直すことで、ファッション業界に新しい風が吹き込んでほしいと思います。歴史と権威のある安田講堂でこのようなファッションショーを開くことは前代未聞で、大きな意義があると思っています」と話す。

安冨歩さん、松村智世さん。安冨さんが着用しているのはブローレンヂの新作だ。

東京大学大講堂(安田講堂)

ファッションショーでは、松村さんが2017年6月に立ち上げたブランド「blurorange(ブローレンヂ)」の新作や、丸井グループのパンプスなどを組み合わせたコーディネートを披露する予定だ。

「blurorange(ブローレンヂ)」は、体型や性別を問わずに「かわいい服を着たい」と思う人のために生まれたブランド。目の錯覚を駆使したデザインを取り入れ、肩幅がガッチリしていても違和感なくワンピースなどのアイテムを着こなせる。

blurorange(ブローレンヂ)の服を試着した男性モデル(右)。

同じアイテムを着用した西原さつきさんの写真。

ファッションショーは「参加型」にするという。当日会場を訪れた人なら誰でもステージに上がり、ショーに参加できる。

松村さんはハフポスト日本版の取材に対し、以下のように意気込みを語っている。

「既存のファッションショーとは違って、”見る人”と”見られる人”を区分をなくしたいなと思います。来ていただいた方が誰でも舞台に上がることができるようなショーにしたい。プロっぽい空間にはせず、素人の方にもモデルとして出ていただいて、音楽もモデルに合わせて即興で生演奏してもらう予定です」

「当日は、ファッションショーに参加した方は、プロのフォトグラファーが写真を撮影します。来ていただいた方には、その写真をInstagramなどSNSにアップして盛り上がってほしいと思います

◇シンポジウム概要

「ファッションポジウム―男女の垣根を越えたファッションの未来を考えるシンポジウム―」

開催日 :2018年6月3日(日) 14:00~17:00(予定)
開催地 :東京大学 大講堂(安田講堂)
入場料 :無料 入退場自由
参加対象:誰でも自由に入場可
主催 :ファッションポジウム実行委員会

◇登壇者(五十音順・敬称略)

総 合 司 会:木内みどり(女優)
司    会:安冨歩(東京大学 東洋文化研究所教授)

青井浩(株式会社丸井グループ代表取締役社長)
井上今里(女装メイク師)
陵本望援(株式会社Ones holding company代表取締役)
片岡祐介(打楽器奏者、即興音楽家、作曲家)
清水有高(一月万冊代表)
西原さつき(モデル、女優)
松村智世(ブローレンヂ代表)


18歳からの白髪染めをやめたら自由になれた。グレイヘアを育てた女性が乗り越えた葛藤

60歳以上のファッションスナップに登場する女性たちは、多くがグレイヘアだった

30年近く続けてきた白髪染めから自分を解放した人がいる。ライターの朝倉真弓さん、46歳。2016年10月を最後に髪染めをやめ、グレイヘアになるために「白髪育て」を始めた。その過程で見えたことはーー。

■白髪育てを始めたワケ

朝倉真弓さん

10代から白髪が出始めて、18歳くらいから染め続けてきました。たぶん、誰よりも白髪に関する情報を調べていたと思います。

振り返ると、40歳を迎える年に東日本大震災が来たことが、白髪育てに向かう「原点」だったかもしれません。地震が来た時、ちょうど染める時期と重なったんです。緊急地震速報が出ているというのに、そろそろ髪を染めなきゃと思っている自分がいて。こんな非常事態に、染めることにまだしがみついている自分って何だろう、と。

そう思う一方で、「白髪」「女性」「みっともない」とネットで検索する自分もいました。実際、「みっともない」という意見があるんです。そういうのを読むと気持ちが揺らぎましたが、白髪染めはやめることにして、その過程をブログで綴り始めました。

白髪育てスタートから3カ月が過ぎたころの朝倉真弓さんの髪

「40代で白髪頭なんて、みっともないよ」

「グレイヘアは60代になってからでいいんじゃない?」

うんうん。分かります。

でもさ、もう、本当に、辛いんだよ。

害虫でも見つけたかのように、眉間にしわを寄せながら白髪を塗りつぶす瞬間が。

何も悪くないのに、自分自身を罰しているようで。だから、45歳になったのを機会に、グレイヘアに生まれ変わることを決めました。

(朝倉さんのブログから)

白髪育てを始めてから、いろんな反応がありました。染めるのをやめてからほどなく、「マナー違反だ」と知人から言われました。「なんで染めないの? 相手に失礼じゃないか」って。「なんで染めないの?(若いのに)もったいない」とも。これは、特に男性から言われましたね。

面と向かって言われて、世間の「常識」ってこうなのか、と改めて知りました。

白髪育て9カ月目の2017年6月。だいぶグレイヘアに近づいた

■心理的な負担から自由になれたのは

2つの段階を踏みました。まず、前髪の部分がすべて自分の本来の毛の色に戻った段階。ここで初めて自分の自然な髪の色のイメージが持てて、この色でいいんだ、とふっきれました。そんなに似合わないわけではないと分かったんですね。

次が、髪全体が完全にグレイヘアになったときですね。2017年7月に髪を切ってショートヘアにしたら、ほぼナチュラルな自分の髪になりました。それまではイメージがもてなかったので、万が一グレイヘアが似合わなかった時に備えて、髪を染めた状態の宣伝用写真も撮っておいたんです。でも実際にグレイヘアになってみたら、こっちの方がいいと思いました。白髪育てが完成した朝倉真弓さん(左)と、髪の毛を染めていたころの朝倉さん

■グレイヘアになってどう変わった?

顔が明るく見えるんです。黒い髪よりも軽やかに見えて悪くないなと思っています。自分の違う魅力を見つけた感じ。今思えば、20、30代のころから似た色で染め続けてきたので、40代の顔と合わなくなっていたと思うんです。あと、髪染めをやめたので髪の毛が傷まなくなり、濃厚なトリートメントも不要になりました。いまは風呂上がりにヘアオイルを毛先につけるくらいです。

服も似合う色が増えたと思います。華やかな色が似合うようになった。逆にベージュや茶はニュアンスが難しくなったかなと思いますが、スカーフで色を補うこともできる。こうなる前は、洋服も全部取り換えることになるのかな、と覚悟してましたが、取り越し苦労でした。ハードっぽくもいけるし、人によっては、メルヘンな感じも似合うんじゃないかな。

■白髪育ての間にみえた「自分」

白髪育ての間は、自分の心も育てているような感じでした。なぜこの年齢になって、青少年みたいに心を強くすることをしなきゃいけないの、と思ったこともあります。

幼い頃から内面化されてきた「女の子はかわいくてきれいがいい」という、自分の「常識」がここで試されるんです。白髪を染めずにいるのは「常識」に反するわけですから。おとなしく染め続けているのが、精神的には一番楽です。

仕事への影響もいろいろ考えました。

白髪育ての間、ビジネス誌の記事を書くために社長に取材することもありました。こんな中途半端な髪で行っていいのかな、と思って「こんな髪ですけど申し訳ないです」「お見苦しくて失礼します」と言ってしまう自分もいて。

髪を染めていたことで得していたことがあったはずなのに、なぜそれをやめるのか、とも悩みました。白髪になることは、女性=若いのがいいという「土俵」を降りる意味でもあると考えていた面もありました。

IT系の分野の記事をよく書いていた時期があって、文系出身なので勉強が大変だった反面、ある意味では男性より気楽でした。分からないことを「分からない」と言えたから。仕事で「女」を出すつもりは全くなかったけれど、ここで白髪にしたら「女」に許されていたものを享受できなくなるかもしれない。それを手放すのか、デメリットも受け入れるのか、いろいろ考えた時期もありました。いざ降りてみたら、そんなことはなかった訳ですが。

「白髪育て」の1年間で、それまで考えたこともないことを考え続けた上で、もういいや、私は私で行こう、このまま人生の後半戦を頑張ろうと思えたのがよかった。

染めていたころに比べて、ほんの少しだけ自分が強くなったと感じています。

白髪を育てていく過程で、他人の声と向き合い、咀嚼してみたり、自分の心と向き合ったり。

その時間が、自分を成長させてくれたのかもしれません。

白髪育ては、自分育てのラストチャンス!

最近私は、そう考えるようになりました。

(朝倉さんのサイト「ASAKURAMAYUMI.COM」から)

■「グレイヘアという選択」が世に出るまでの4年間

朝倉さんは4月に出版された「グレイヘアという選択」(主婦の友社)で、自分の白髪育ての「ドキュメント」を公開した。担当の編集者、依田邦代さんは、白髪育てを始めたころの朝倉さんの姿をこう振り返る。

依田邦代さん(左)と朝倉真弓さん=東京都文京区

1年半ほど前、グレイヘアを選んだパリマダムが登場する「パリマダム グレイヘア スタイル」を読まれた朝倉さんから、読者としてお手紙をいただいたのがご縁でした。ちょうどその頃白髪育てを始めたばかりで、ご本人も「どうしよう」という迷いや、これで自分はいいのだろうかと揺れ動く気持ちが雰囲気に出ていて、今とは全然違いました。

でも、ある時からパーンとはじけて、オーラが変わりました。昨年10月にNHK「あさイチ」でグレイヘアの特集に出演されたころです。NHKで取り上げられたことはある意味、グレイヘアが認知された証拠。若いのに白髪を染めない自分に批判的な世間の視線が、放送で緩和されたというのもあると思います。

依田さんは、染めないことを自ら選んだ女性たちとの出会いから「グレイヘア」という概念を本にして広めた人でもある。

そもそもは、60歳以上の日本の女性のファッションをまとめた本(OVER60 Street Snap)がきっかけです。4年ほど前に出版するととても好評で、パリマダム編(Madame Chic Paris Snap)も作りました。

OVER60 Street Snap

登場するのは、戦後世界中に広がったファッションのトレンドに乗った世代で、反戦運動やフラワーチルドレンといった「ユースカルチャー」の洗礼を受けた世代でもあります。その後、大半は家庭に入りましたが、子供も独立した後、また好きなファッションを楽しみたいと思っている人が多い。その傾向は、日本も欧米も同じでした。

Madame Chic Paris Snap

■おしゃれなマダムはグレイヘアが多い
この本を作るうち、あることに気づいたんです。おしゃれな女性はグレイヘアが多い、と。「老けてみられると恐れるよりは、自分らしくありたい」という価値観から、彼女たちはグレイヘアを自ら選んでいました。自分は何が好きかを知っていて、好きなことを選びとる主体性や、髪の色をファッションの一部に取り入れられる高い感度も持っている。例えば、黒い髪に赤い服は「強さ」が出過ぎるけれど、グレイなら赤とマイルドにしっくりあう、といったこともです。

そんな方々にお会いするうち、私もグレイヘアは選択肢の一つ、と思えるようになって、どうすればグレイヘアになれるか方法が知りたくなりました。

というのも、私も白髪を染め続けることに悩んでいたからです。40代は2カ月ごと、50代は3週間ごとに髪を染めてきました。染めた当日のかゆみにも悩まされました。でも3日も経つと、また白髪。続けるうちに何をしているんだろう、と疑問を抱くようになりました。白髪を染めても白髪が止まる訳ではないし、なにより白髪になるのは自然なことなのに、ネガティブにしかとらえられない自分がいやで。

それでも白髪染めをやめれば悪目立ちするのでは、と葛藤もありました。面と向かっては言われないかもしれませんが、若さ=善という価値観も根強い。すぐに踏み切る勇気もなく、もんもんと1年過ごした後、昨年10月から染めるのをやめました。美容院も選び直し、グレイヘアを応援してくれる店に変えました。

依田さん(左)と朝倉さん=東京都文京区

それでも、ふとすると葛藤が出てきます。少し前に会社の先輩のお通夜に出たことがあって、白髪が伸びかけの頭で出ていいのかしらと自問自答して白髪隠しのスプレーを持っていきました。シュッとやろうかどうしようか、と悩みましたがやったらまた振り出しだ、とこらえて。これが親戚の法事なら「なに、その頭」って言われたかなあ、なんて思ったりもしました。

白髪を伸ばすということは、いやおうなく自分が老いていく現実と向き合わざるを得ない面もある。これだけ言われるのも、誰もが心の底に老いへの恐怖を持っているからではないのか、というところにも行きあたります。

OVER60 Street SnapⅡ

白髪染めで生じる手間や時間、お金、地肌のトラブルが好きな人はいないと思うし、「染めないと老けてみられるし、身だしなみがよくないと思われる。だから私は染めている」と折り合いをつけている人も少なくない。

それはそれでいいけれど、いやなのにずっと我慢して染めているのであれば、やめてもいい、と私は伝えたいんです。やめたからといって「老けた」とか「だらしない」とか「みっともない」という風潮の方こそ変わればいいと思っています。

髪を染めないことはありのままの体を否定しない「ボディ・ポジティブ」でもありますよね。

ココ・シャネルがコルセットを外してもエレガントでいられる服を提案し、コルセットで締め付けるほどウエストが細くないと「美しくない」とされた概念から女性たちを解放したように、「美」の基準も時代とともに変わります。

■「グレイヘア」の発見

「白髪」をネガティブにとらえるのは、「白髪」という言葉も一因と考えて、ほかの言葉を探しました。3年ほど前のことです。英語で何というか調べたらGrey Hairとあった。そのとき、あ、グレイなのかと気づきました。ある意味新鮮でした。

ロマンスグレイという言葉が、白髪の男性の素敵なイメージとともに定着していますが、同じように素敵なグレイヘアの女性のイメージを広めたかった。だけど、当時はすてきなグレイヘアとはどんな感じなのか、ビジュアルのイメージが定まっていませんでした。

まずはグレイへア=すてきな髪というイメージを広めるための下地をパリマダムに作ってもらおうと、「パリマダム グレイヘア スタイル」を最初に出し、今回満を持して日本人が登場する「グレイヘアという選択」を出版したわけです。

パリマダム グレイヘア スタイル

当初は社内でも理解がなかなか得られませんでした。「OVER60」もグレイヘアの本も、シニア女性の写真集や白髪の本が本当にヒットするの?と疑問視されました。でも、私は「”白髪”の本なら売れないけど、”グレイヘア”なら売れる」と思っていました。

読者からは「こういう本を待っていた」という声をたくさんいただいています。母にプレゼントしたら「わたしの一生の中で一番うれしいプレゼント」と言われたというエピソードもいただきました。こうした読者の評価に後押しされる形で、社内の理解も進んでいきました。娘世代が、いずれグレイヘアの年代になったとき「白髪は染めるもの」から「髪の色は選べる」に変わっていればいいと思っています。

「グレイヘア」のイメージも徐々に定着してきましたが、一方で、朝倉さんが話したような、染めた状態から完全なグレイヘアになるまでの「移行期」の問題がまだ残っています。グレイヘアとともに「移行期」も社会的に認知されたら当事者も楽になるし、初めから染めない人が増えれば、「移行期」に悩む人も減っていくでしょう。体の変化を肯定的に受け止める価値観が、もっと広まるといいなと思います。

グレイヘアという選択


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