理由

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香港デモ参加者が日本語で協力求める投稿が話題に。「逮捕されるかも」それでも日本人に伝えたかったこと

香港で「逃亡犯条例」の改正案を巡って反対する市民の大規模なデモが続いている。6月12日にはデモ隊が立法会に続く幹線道路を占拠。警官隊が催涙弾を発射してデモ隊を後退させる場面もあった。

バリケートを作るデモ隊

香港政府は6月13日、立法会の審議を行わないことを決め、発表した

一方で、改正案を可決させる考えは依然として維持している。

Twitterには日本語の話せる香港出身者が「日本人も関心を持って欲しい」と協力を呼びかけていて、反響を呼んでいる。

■なぜ香港で大規模デモが起きているのか

問題なっている逃亡犯条例の改正案は、2019年2月にその内容が公開された。

犯罪をしたとされる容疑者が香港に滞在した場合、すでに取り決めのあった20か国以外にも、身柄の引き渡しに応じる対象を広げる。

改正が議論されたきっかけは2018年に台湾で発生した殺人事件だ。香港人の男が犯行後に香港へ逃げ帰ってしまったため、台湾当局による拘束を免れたのが問題視された。

香港が犯罪容疑者にとって「拘束されない地域」として逃げ場にならないため改正案が提案されたが、引き渡し対象に中国本土が含まれていたことが物議を醸したのだ。

■一国二制度ではなくなる?

香港は1997年にイギリスから中国に返還された。中国は社会主義国家だが、香港は「高度な自治」が許される特別行政区として、イギリス統治時代の法制度を残すことが認められた。1つの国に2つの制度が存在するため「一国二制度」だ。

裁判所にも共産党組織が設置されている中国本土と違い、香港の裁判所は政府などからの干渉を受けずに独立した裁判を行うことができる。これも一国二制度の恩恵の一つと言える。

しかし、「逃亡犯条例」が改正されれば、その独立が脅かされる可能性がある。

中国当局が共産党に不利益な活動をする人間を「容疑者だ」と指定すれば、身柄が香港から中国に引き渡され、共産党の影響を受けた裁判所で審議されることになるからだ。

香港政府は、政治的な罪に問われた容疑者の身柄は引き渡さないとしている。

しかし、改正に反対している市民団体の幹部・周庭(アグネス・チョウ)さんは「共産党は、腐敗などの政治的な罪とは別の罪を作り上げる手段をよく使う。一国一制度になってしまう」と指摘している。

■Twitterには協力募る声

CNNによると、6月12日のデモは「暴動」とされ、72人が怪我をしたという。

一方で、香港政府は条例改正を進める意向は変えておらず、Twitterでは日本語が話せる香港出身者が、日本人にも今回の騒動に注目して欲しいと呼びかける投稿が話題になった。

このうち、大和さんは香港で使われるコミュニティサイト「連登討論区」で作られた日本語の呼びかけチラシを掲載。

香港に出張や留学などで滞在している日本人も中国に引き渡される可能性があるとした上で、Twitterやインスタグラムでデモのことを広めて欲しいなどと呼びかけた。

日本在住の皆様へ
香港人からのお願いです
自分は何もできないは悔しかっただからもし皆様はこのツィートをrtする本当にありがとうございます

明日からデモ活動再開なので僕は警察に逮捕されたのことかもしれない

よければ是非このツィートをrtする#NoToChinaExtradition#antiELAB#拡散希望️pic.twitter.com/qGPoySCIys

— 大和 (@yamatokunn316) 2019年6月11日

該当のツイートは3万回以上リツイートされている。

ハフポスト日本版が、大和さんにデモにかける思いや日本人に伝えたいことを聞いたところ、次のように答えてくれた。

香港の誇りだった、法の支配の精神を脅かす事態です。

いつも自慢だった、言論の自由を失うかもしれません。

僕たち香港の若者は、自分の未来と香港の未来をかけて戦っています。

最後まで絶対諦めないから、もし日本の皆様が僕たちを応援してくれれば、とても幸せだと思います。

もし最後僕たちが負けても、この歷史を決して忘れないで欲しい!日本の皆様には、是非僕たちの目撃者になって欲しい!日本の皆様の力が欲しいです

デモに参加する市民(6月13日撮影)

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「Twitter大虐殺だ」ジャーナリストが声明。中国関連アカウントが一時、大量凍結されたことに抗議

Twitterで主に中国語で発信を行っているアカウントが一時、大量に凍結された。これに対し、Twitter側は誤って凍結したと釈明したが、アメリカ在住のジャーナリストが「大虐殺だ」と糾弾するなど波紋が広がっている。

異変が起きたのは日本時間の6月1日ごろ。中国語で発信を行っているアカウントなどが一斉に凍結されたという報告が相次いだ。

これに対し、中国共産党の一党独裁に反対する主張を展開しているアメリカ在住のジャーナリスト、Sasha Gong氏が声明を発表

6万人以上のフォロワーを持つアカウントが凍結されたとした上で、「私は中国共産党の専制に反対し、中国人に自由と民主を追求するよう訴えてきた。中共とその支持者は私の発言を止めさせようとしてきたが、なぜアメリカの会社であるTwitterがこのようなことをするのか」と疑問を呈した。

そして、天安門事件が発生した6月4日を前にこうした事態が発生したことに触れ、「Twitterのこうした行いは、中国政府のやり方と共通する部分がある」「Twitter大虐殺だ」などと批判を展開した。

一方Twitterは6月1日、規約違反のアカウントを凍結する際に、誤って中国に関するアカウントを大量に凍結してしまったと説明した

その上で、「中国当局から大量に違反報告があったわけではない」と釈明。凍結されたアカウントはすでに復旧しているとみられる。




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元中国人・李小牧さんは日本の民主主義に夢を見る。「歌舞伎町案内人」が2度目の選挙に挑む理由

バレエダンサーとして鍛えた身体はスラリと伸びている。黒々とした髪は58歳という年齢を感じさせない。

かつて「歌舞伎町案内人」として夜の街に生きた李小牧(り・こまき)さんは4年前の落選を糧に、2度目の統一地方選に挑戦する。 

李小牧さん

李さんは、毛沢東ら要人を多数輩出した中国・湖南省で生まれ育った。

幼い頃からバレエダンサーとして頭角を現したが、父親の政治活動が批判対象となり、名門ダンサーへの登竜門「北京舞踏学院」への入団が立ち消えになるなど、共産党政治に翻弄される人生を歩んできた。

地元・湖南省のバレエ団に所属した

当時の最先端のファッションなどを学ぶため、1988年に留学生として来日した李さん。片言の日本語でなんとか見つけたアルバイトが、歌舞伎町にあるラブホテルの清掃だった。ここから歌舞伎町とのつながりが生まれる。

ティッシュ配りのバイトのかたわら、外国人観光客にストリップ劇場などの「夜の店」を案内する仕事も始めた。

李さんが案内するのは、自腹を切ってぼったくりではないことを確認した店。観光客から優良ガイドと認められ「歌舞伎町案内人」の地位を確立した。

日本で安定した生活基盤を築き、胸に湧き上がったのは一党独裁の中国にはない「民主主義」への憧れだった。

「中国では選挙なんてなかったです。やっぱり投票をしたいですし、選挙に出てみたかったんです。歌舞伎町案内人として、風俗の街で働いていた人間が政治家の道を志せるのは何よりも素晴らしいこと。人口14億の『選挙のない国』へメッセージを送ることにもなります」

2015年2月、祖国・中国のパスポートを捨てて日本に帰化。名前も中国語読みの李小牧(リ・シャオム)から李小牧(り・こまき)へ変えた。2ヶ月後の統一地方選、新宿区議会議員選挙(定数38)にチャレンジした。1018票を獲得したが、当選ラインには400票ほど届かず落選した

「とても楽しかったですが…前回はあまり自信がなかった。帰化して2か月でポンポンと選挙に出て、スピーチの練習も準備も足りませんでした」と振り返る。

あれから4年。この春、李さんは再び民主主義のステージに立つ。新宿区議選に2度目の立候補をすることを決めたのだ。

4月3日に開かれた決起集会。支援者の前に立った李さんは選挙にかける思いを語った。

「なんで選挙に出るの?とみなさん同じ質問をなさいます。私は日本人と外国人の架け橋になって、色々な政策を実現したい。歌舞伎町の飲食店従業員(=ホストやキャバクラ嬢たち)や外国人など、少数派の代表になりたいんです」

支援者へ訴えかける李さん

「歌舞伎町のオモテもウラも知っている」。街の振興策も公約に盛り込んだ。風営法の規制でホストやキャバクラなどは原則、午前0時以降は営業が出来ない。李さんは、歌舞伎町を「ナイトエコノミー特区」に認定して24時間営業を実現したいと考えている。

街からの期待の声も大きい。歌舞伎町にあるカラオケパブの店主・立花たくやさんは、「新宿が安心して楽しめる特区になってほしい。そのためには李さんはとっても良いんじゃないかと思います」と話す。

しかし、街頭やネットで投票を呼びかけるとき、遭遇してきたのが「元中国人」の李さんを警戒する人たちの声だ。「中国のスパイ」「中国に帰れ」などと罵声を浴びせられたり、選挙ポスターを剥がされたりしてきた。

それでも、李さんは平然としている。

「当たり前です。批判も民主主義ですから。数ヶ月前まで、Twitterの攻撃は凄かったですよ(笑)それが今は一件もない。『どんなに攻撃しても李は選挙に出る』って諦めたかもしれません」

「中国へ帰れ」にも平然と対応する

李さんは無所属で立候補し、特定の政党の推薦や支持も受けない。自身の知名度やメディアの露出を生かした「空中戦」に勝機を探っている。

選挙対策事務所は、早稲田大学のすぐそばに設置した。若者の票を獲得し、組織戦に対抗しようという戦略もある。ただ、それだけではない。「元中国人」が民主主義に参加することが、一つのメッセージになると考えている。

「(街頭演説で)学生たちは私の流暢じゃない日本語を聞いたら、いつも振り向いて名前が書かれたのぼりを見ます。やっぱり選挙に興味があると思う…ないはずがないですよね。こんな元外国人が『選挙は面白い』って訴えていたら効くと思うんです」

民主主義の国に生まれ、18歳になれば自動的に選挙に参加する権利を与えられる。そんな日本の若者が、民主主義のない国からやってきた李さんの眼には、眩しく映るのかもしれない。

李さんの話を聞いていると、こんな本音も漏れた。

「別に私に投票しなくても良いんです、票がないと当選出来ないけど…。政治の基本には何があるのか、若い人たちに伝えたいんです。『あなたたちが関心を持たないとこの国は変わらないよ』って。民主主義のステージを使わないともったいない」

ネットには、元中国人である李さんへの誹謗中傷が今も絶えない。それでも李さんは選挙で戦い続けることでメッセージを発し続けている。

2度目の挑戦は、新宿区民からどう受け止められるのか。統一地方選の新宿区議会議員選挙は4月14日に告示され、21日に投開票される。



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カルロス・ゴーン氏の変装は「私が計画した」 高野隆弁護士が謝罪

「カルロス・ゴーン氏の釈放に際して行われた『変装劇』はすべて私が計画して実行したものです」

3月6日、東京拘置所から保釈された際、作業員姿に扮していたカルロス・ゴーン被告。弁護団の高野隆弁護士が3月8日、自身のブログを更新し、ゴーン被告に変装をさせるまでの経緯を明らかにした。 

保釈されるゴーン被告

■「名声に泥を塗る結果」ゴーン氏に謝罪

ゴーン被告は、保釈後も「指定された都内の住居に住み、出入り口に監視カメラ」や「メール・インターネットの禁止」などの厳しい条件が課されている。

高野弁護士のブログによると、弁護団にとっては、保釈されたあと速やかにゴーン被告を制限住居へ送り届け、家族と社会生活を再建してもらうことが課題だったという。

しかし素顔のまま拘置所を出れば、報道陣がゴーン被告を制限住居まで追いかけることは予想できた。「彼の小さな住居は全世界に知れ渡ります。生活を取り戻すどころか、健康すら損なわれてしまう」と高野弁護士は考えた。

高野隆弁護士

そこで選んだのが変装して報道陣の目を眩ませることだった。なぜ作業員の風貌を選んだのかについては触れていない。

変装はすぐに見破られたが、結果的にゴーン被告は制限住居へ無事にたどり着き、家族との再会を果たすことが出来た。

しかし、この変装に焦点を当てた報道が相次いだこともあってか、高野弁護士は「私の未熟な計画のために彼が生涯をかけて築き上げてきた名声に泥を塗る結果となってしまいました」とゴーン被告への謝罪の言葉を綴っている。

また、変装に協力してくれた人たちに対しても「友人たちに大きな迷惑をかけてしまいました」としている。

■過熱報道に警鐘

ゴーン被告は、拘置所を出た後も、報道ヘリに上空から追跡され、最初に入った都内の弁護士事務所の前も記者やカメラマンでごった返した。

弁護士事務所の前でゴーンの乗った車を取り囲む報道陣

高野弁護士はブログの最後で、こうした報道陣の過熱ぶりにも言及。「どんな著名人にも身近な人と心安らぐ場所が必要です。心おきなく疲れをいやす場所が必要です。どのような庶民にも生活の糧を得るために安全に働く権利があります。この当たり前のことをご理解ください」と呼びかけた。





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