究極の家事育児あるある!「名画で学ぶ主婦業」シリーズに共感と悲鳴が止まらない 7選

名画で学ぶ主婦業

Twitterのハッシュタグとして話題を集め、書籍化もされた「#名画で学ぶ主婦業」(書籍第一弾の記事はこちら)。 世界的な名画の数々を、忙しい主婦にありがちな状況に例えるという究極の「主婦あるある」ですが、なんと宝島社か […]

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幻冬舎の見城徹社長が「ツイート終了」宣言。津原泰水さんの実売部数をツイート、作家らから批判

幻冬舎の見城徹社長

幻冬舎の見城徹社長は5月19日から20日にかけて、自身のTwitterで、「皆さん、今まで有難うございました。」「僕のツイートはこれにて終了します。」とツイートし、Twitterでの発信を辞めることを示唆した。

皆さん、今まで有難うございました。

— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年5月19日

僕のツイートはこれにて終了します。

— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年5月19日

見城社長はTwitterを2018年12月に始めた。5月20日午前10時半時点で、アカウントは存在している。

見城社長は、作家・津原泰水さんの著書の実売部数を明らかにしたことで批判を受けていた。

■「幻冬舎から文庫出せなくなった」と津原さんは告白していた

発端は、津原泰水さんが、幻冬舎から出版された百田尚樹さんの「日本国紀」に問題があると指摘したことなどで「幻冬舎から文庫出せなくなった」と、13日にTwitterで告白したことだ。

これに対し見城社長は16日、「津原泰水さんの幻冬舎での1冊目。僕は出版に反対でした」などとツイートし、実売部数も明らかにした。ツイートは既に削除されている。

出版業界では本の売り上げは発行部数で公表するのが一般的なことなどから、作家の高橋源一郎さんが「『個人情報』を晒して『この人の本は売れませんよ』と触れ回るなんて作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが」とツイートするなど、作家らから批判の声が上がっていた。

見城さん、出版社のトップとして、これはないよ。本が売れなかったら「あなたの本は売れないからうちでは扱わない」と当人にいえばいいだけ。それで文句をいう著者はいない。でも「個人情報」を晒して「この人の本は売れませんよ」と触れ回るなんて作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが。 https://t.co/GHxSmVAMK3

— 高橋源一郎 (@takagengen) 2019年5月16日

見城社長は17日、「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした」とツイートしていた。

編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。
そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした。

— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年5月17日


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飲み会の帰りはラーメン屋ではなく「書店」に立ち寄る

お酒を飲んだあとの「ラーメン」は特別です。少し酔ったときに口にする熱いスープ、コシのある麺は魅惑的な味がします。

でも、健康のことを考えると、「お酒のあとのラーメン」を控えたい人は多いのではないでしょうか。ラーメンではなく「パフェ」を食べる文化が北海道にありますが、それもためらってしまいます。

 私は最近、会食のあとに「書店」に立ち寄るようにしています。「お酒のあとに本屋さん?」と疑問に思うかも知れません。ただ、書店に行くと、ラーメンとは違った形で1日を「しめる」ことができます。健康的だし、不思議な「本の選びかた」ができるようになるのです。この記事では、お酒を飲んだあとの「過ごし方」について考えてみたいと思います。

 ある社長秘書「ラーメンを一人で食べてクールダウンする」

飲んだ後になぜラーメンを食べるのか。①アルコールを口にすると身体が水分を求めるようになり、汁気があるものを食べたくなる ②お酒の力で食欲がわく ③何となくの習慣になっている、など理由はあると思いますが、私はある大手企業の社長秘書から聞いた次の話が、自分が「お酒のあとのラーメン」をこれまで食べていた理由に近いです。

20代後半の木村さん(仮名)。会食が多い。ただ、終わったあとにグッタリとするそうです。美味しい料理を前にしても、会話に気を遣って楽しめない。そのまま家に帰ると頭が「仕事モード」でうまく眠れない。

 そんなとき、木村さんは一人でラーメン屋に入ります。カウンターに座って水を1杯飲み、お気に入りの豚骨ラーメンを頼む。食べ終えて「ふぅ」とため息をつくと、疲れが吹き飛ぶ。「心も体も落ち着くんです。やっと1日がリセットされ、ちゃんとシメられたなと思うんです」と木村さんはおっしゃっていました。「私にとっての『クールダウン』です」。

北海道ではシメパフェ

 ラーメンには、騒がしい飲み屋から家に帰るまでのあいだ、心を落ち着かせる効果があります。北海道ではここ10年、深夜にパフェを食べられるお店が広がり、お酒のあとに「シメパフェ」を楽しむ文化もあります。「口の中がひんやりして、お酒で火照った身体をクールダウンさせてくれるんですよね」。北海道出身の知人に聞くと、先ほどの木村さん同様、「クールダウン」という言葉で説明してくれました。

 とはいえ、パフェです。あの「悪魔のようなデザート」です。罪悪感しか生まれません。そんな風に色々な人の考えを聞いてきたのですが、最終的に私がたどりついたのは「シメ書店」です。

 飲んだ帰りの「書店」に行くと…

 あるとき、会食のあとにたまたま書店に入ってから、行くことが増えました。

 「やり方」というほどではないですが、まずは「夜遅くでも開いている書店」を事前に調べておきます。特に東京都内だとTSUTAYAさんのように、コーヒー店と併設されている書店も多く、夜も空いているところがあります。会食や飲み会が入ったときに備えて、「営業時間」を頭に入れておきます。

 すごく酔っ払ったときは、書店や他のお客さんに迷惑がかかるので行きません。ほろ酔いで、二次会がなくて早めに解散したときに立ち寄ります。二次会のカラオケやラーメンに誘われたら「今日中に買いたい本があるので、これで失礼します」と言えば、「変わった人だな」と思われるでしょうが、退散する理由になります。

 飲み会で話題になっていたけど自分は知らないジャンルの本や、普通だったらなかなか手にしない本を買ってみます。お酒も入っているので、日常とは違う「本選び」が楽しめます。本を買わないで、眺めているだけでも楽しい。飲み会の「喧噪」から離れ、心がスッと落ち着きます。しかもラーメンやパフェと違って、カロリーはゼロ。

父との串焼きの帰り

 先日、父親と午後6時から二人で飲みました。串焼きとビールを2時間ほど。父は70歳を超えているし、お互い翌朝も仕事があるので2時間で解散しました。父とは思い出話をしましたので、お店を出た後、私はふと昔飼っていた犬の「タロウ」のことを思い出しました。

 私は中学校までアメリカに住んでいたのですが、日本に帰国するとき、タロウを現地の日本人のエリコさんに預けて来ました。海外生活で苦労していたとき、タロウは一緒に遊んでくれて、兄弟のように接していました。ただ、大きいラブラドールリトリバーだったため、狭い日本のマンションに住む私たち家族は連れて帰れませんでした。

 タロウも、私と別れるのをさみしがったようで、その後も、エリコさんが散歩のためにタロウを街に連れ出す度に、私と同じ背格好のアジア系の男性をみると、パーッと走り出して近づいていったと言います。

 一度タロウに会いに行こうとしました。日本からアメリカまでの航空券を取ったのですが、エリコさんが「やっぱりやめよう」と言ってきました。「あなたのことを思い出して、また会えるとおもって期待してしまう」。どうやらタロウは、チャイムが鳴るたびに、僕が帰ってきたのではないか、と尻尾を振っていたみたいなんです。いつまでも私の帰り待っていたのでしょう。

 タロウはその後、老衰で死にました。そんなことを父と串焼きを食べながら、急に思い出したのです。帰り道、私は感傷的になっていました。そのままでは帰れない。昔だったらバーに寄って、2,3杯飲んでいたのでしょうが、今回は東京駅前にある書店「丸善・丸の内本店」に行きました。

 飲み会帰りに買った本

 この書店は、ビジネスパーソンが多く集う東京駅にあるということもあり、ビジネス書が充実しています。普段はビジネス書を求めて立ち寄るのですが、この日の私は「犬の本」をながめていました。タロウのことを思い出したからです。

 買ったのは、アレクサンドラ・ホロウィッツ「犬であるとはどういうことか その鼻が教える匂いの世界」(白揚社)。帰宅してシャワーを浴び、パラパラとめくりました。

 犬が「におい」を通して、どう世界を認知しているかを解説した本です。著者が自ら四つん這いになって調査しました。たとえば、毎日の散歩道。同じ道でも、その日、その道を通った人や天候によってにおいが変わり、犬にとっては「別の景色」に見えるそうです。

 「におい」によって時間を計っていることも知りました。飼い主の「残り香」から「時間の経過」を感じるそう。たとえば、飼い主の男性がいなくなったあと、しばらくたって部屋にこっそりと彼の汚れたTシャツを入れると、まだにおいが残っているため、「帰ってくるまでもう少し時間がある」と犬が判断して、いびきをかきながら寝ちゃうそうです。

 犬であることはどういうことか

 そうか、タロウは世界をこうやってみていたのか。私がもしあのとき、タロウのもとを訪ねてしまっていたら、私のにおいを思い出し、かえって辛くなったのではないかと感じました。

 本を読んでから、私は「街のにおい」に敏感になりました。会社へと通う道、街の景色は毎日同じにみえますが、においは違います。雨が降ったあとは、瑞々しいにおいがしますし、5月の夏祭りが開かれた後は、ふだんと違う「熱さ」を感じるにおいがします。最近カレー屋さんが増えたこともあってか、「スパイスのにおい」がするようになりました。毎日の風景が違って「におう」ことをこの本を通して学びました。

 飲み会の面白さって何でしょう。それは、お酒の力も手伝って、普段とは違う同僚や取引先、友人らの一面に気づいたり、昼間のオフィスでは出てこないようなユニークな話題が出たりすることだと思います。いわば「セレンディピティ(偶然の出会い)」を得るための会合です。

 ただ、どれだけ盛り上がっても、その会合が二次会や三次会に続くにつれて、「惰性」になってくることが多い。同じ話を繰り返したり、酔っ払って相手に「共感した」と錯覚してしまったり。二次会や三次会では、本来の「飲み会」の面白さが半減していく、というのが私の考えです。(もちろん、カラオケに行ったりスナックに行ったりと場所を変えることで別の楽しいセレンディピティが生まれる場合もあります。)

その点、飲み会後の書店には「驚き」があふれています。

近くの書店がなければ、カバンの中に本を入れておいて、帰りの電車でスマホではなくて本をめくるのでも良いと思います。家の近くの公園で、本を数ページ読んでから、玄関に入る、というのもたまにやります。

 ふと思い出したタロウのことから、普段は買わない「犬の本」を買ったみたいに、いつもとは違うシーンで書店に足を踏み入れると「日常を変えるタネ」が埋まっています。

 ところで、父との食事の帰りに買った、「犬であるとはどういうことか その鼻が教える匂いの世界」(白揚社)は2500円でした。

 妻に怒られました。「ラーメンより高いじゃん!」。高い値段の本を勢いで買ってしまうこともお酒の力でしょうか。良いのか悪いか、わからないところです。

♢♢♢

私は朝日新聞の記者として2002年にキャリアをスタートして、2016年にインターネットメディアのハフポスト日本版の編集長に就きました。

これまでたくさんの記事を書いてきましたし、今はテレビやイベントで大勢の人の前で話します。そのためのインプットとなる読書も続けてきました。

こうした「本棚術」など、自分なりの「知的生産術」を短い文章でハフポスト日本版で書いています。テーマは ①本棚術(読書術)②文章術 ③メモ術 ④スピーチ術 ⑤頭と心を休める術 ⑥イベント運営術などです。

もし良かったらちょっとした「スキマ時間」に読んでみてください。

<過去の記事>

第1回 知的生産のための本棚120%活用術

第2回 10連休明けの憂鬱な気分を解消する「過去の本」読書術

第3回 航空券を本にはさむと、読書の質がアップする

第4回 子どもにはスマホより読書が良い? 情報収集に「終わり」があるということ 

ちなみに上記6点以外の「人脈(仕事のチームづくり)術」は書いたばかりの本「内向的な人のための スタンフォード流ピンポイント人脈術」(ハフポストブックス/ディスカヴァー・トゥエンティワン)に書いています。こちらもぜひ手に取ってみてください。

名刺交換のあとの雑談が苦手、立食パーティーが苦手…そんな内向的な人こそ、これからの時代は活躍できるということをお伝えした本です。SNS時代の「つながり方」について真剣に考えぬいた一冊です。


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図書館の本、京都府の山中で大量に捨てられる。少なくとも6図書館の蔵書か

写真はイメージ画像です

 

京都府宇治市の山中で5月11日、大量の書籍が捨てられているのが見つかった。

書籍には図書館の蔵書であることを示すバーコードシールが貼られており、少なくとも100冊以上が置いてあったという。

宇治市教育委員会によると、11日昼頃、破棄現場を通りかかった人から連絡があり、事態を把握。現場にかけつけると、スズランテープのようなひもで束になった書籍が10束ほどあったという。

担当者は「最近になって大量に本が行方不明になっているなどの状況は把握していない。現場から引き揚げた本を詳しく調べるのはこれからなので、行方不明になっている本なのか、盗まれたものなのか、保管期限が過ぎて除籍した本なのか分からない」という。

警察にも相談し、今後被害届を出せるのかどうかなども調べる予定。

ゴールデンウィークの10連休も開館していたため、13、14日は休館するはずだったが、職員たちはこの事件のために「本の仕分けや確認などを、15日の開館までに進めなくてはならないでしょう」と話している。

現在、山中に放置されていた本は宇治市立図書館に運ばれている。京都市や京田辺市、城陽市や精華町、滋賀県立図書館のシールが確認された。

京田辺市社会教育課の担当者は「我々も週が明けて13日の朝に聞いたばかり。警察にも相談しており、勝手にひもをほどいてはいけないようなので、まだ詳細を調べられていない」と説明。

「図書館の職員であれば、憤りを覚える事件。今後の管理についても、これから考えていこうと思っています」と話した。

除籍本だと被害を届けられない?

図書館の本を傷つけた場合、器物損壊罪に問われたり、盗難した場合であれば窃盗罪になる。

今回の事件では、これから図書を調べるため、盗難かどうかは分からないという。

宇治市の担当者は「除籍本だった場合、図書館の蔵書ではなくなっているため、被害届を出すことはできないかもしれない」という。

公共図書館では、ある一定の期限を過ぎた蔵書を「除籍本」として、原則として無料で利用者に提供することがある。

すでに絶版になっている本や、古書店で高値が付くようなものから、図書館でしか出回っていない希少本など、なかなか手に入らない本などが除籍本として図書館から出されることもある。

ただ、除籍本は転売禁止などの条件が付いており、古書店に大量に持ってくる人もいるが、引き取りを拒否されることが多い。


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女友達に泣かれて途方にくれた私に「答え」をくれたのは、一冊の本でした。

「長野さん、今度は本をつくろうと思います」。

編集主幹をつとめるネットニュースサイト「ハフポスト日本版」がこのたび「ハフポストブックス」という書籍レーベルを立ち上げました

ええー、紙媒体!?売れるの? 大丈夫?

最初は心配もしたけれど、個人的には「本」が大好きなので、嬉しい知らせでもありました。成熟してきたインターネットの“閉塞感”を、新たなテクノロジーで解決するのではなく、一周まわって「本」という既存メディアに立ち戻り、コンテンツの力で打破しようとする姿勢が、ある意味「新しい」なと。

自分が「興味ない」ものに、あえて触れる。

私は週に一回は本屋に通うようにしています。身の回りのあらゆることを、スマホで調べるようになった時代、もちろん話題の本をネット検索して購入もしますが、あえて本屋で「さまよう」ことを大切にしています。

休日には夫とお気に入りの大型書店に行って、「2時間後にここに集合ね」と言って別れて、マイペースに本を漁ることもあります。

私が本屋に求めるもの。それは、あえて自分からは「検索しない」情報、平たく言ってしまえば、特に関心をもっていなかった情報と出会う機会をもつことです。

ネット全盛のこの時代、アグリゲーションで自分の関心あるものはいくらでもポップアップしてくるけど、興味のないものに触れる環境ってむしろ少なくなっているような気がします。

キャスターという仕事柄もありますが、「偶然の出会い」をつくることは、自分の中に既にあった感情の原石みたいなものを、膨らませたり発展させていく上でとても大事。番組の企画に直結したりします。

昔、レコード屋さんで「ジャケ買い」した感覚と似ているかもしれない。誰も知らないようなアーティストでも、自分の直感でたぐり寄せた出会いが、生涯の一枚になることってありましたよね。

一冊の本がくれた答え。

本にこだわるのは、私が「テレビの人間」だからかもしれません。テレビは「放送」という言葉の通り、情報を送りっぱなし。ニュースや流行りのタピオカ屋さん、オススメの行楽地など溢れるような情報を伝えて終わりです。

でも本は終わりじゃない。むしろ始まりみたいなところがある。

良い読書体験というのは、本から受け取ったものが自分の中で「探していた答え」に変化していくプロセスのようなものだと思うんです。

40代前半の頃、友人関係で悩んでいた頃に出会って「答えをくれた」と思える本がありました。

村上龍さんのエッセイ『ダメな女』です。

新卒でフジテレビのアナウンサーになって、「オレたちひょうきん族」に出演して以来、私の人生は長い間そのイメージに引きずられてきました。

若い頃は、はじめて会った人がすでに「ひょうきん族」の印象を私に持っているので、自己紹介をする前から笑われたり、テレビの中のキャラを期待されるんですよね。ふつうに振舞っていても「意外に暗いんですね」と言われたり。

本当の自分を見せてがっかりされるほうが怖くて、期待に応えようとして疲れるうちに、自然に仕事以外の交友関係では、人と距離をおくようになっていたんです。

当時、近しい女性数人で飲んでいた時に、つい、「私って親友いないんだよね…」と漏らしたことがありました。

そうしたら、隣に座っていた子が「私は親友だと思ってたのに」って泣き出しちゃって、すごく驚いた。自分のデリカシーのなさに落胆して落ち込みました。

そんな時、いつものように本屋をさまよっていて「ジャケ買い」したのが村上龍さんの『ダメな女』です。

この本を読んだ時、大げさでなく救われた気がしました。「友達」と「仲間」の定義づけを村上さんなりにされている本なのですが、「loneliness(ひとりぼっちで寂しい)」と「solitude(孤独という自由)」の違いをこの本によってはじめて認識させられた。

自分が「ダメ」だと思っていたことって、実はそれほど「ダメ」じゃないんだと気づかされたんです。この本との出会いで自分の性分ときちんと向き合うことができたんですよね。

「女、40代、人間関係、悩み」といった検索ワードでは見つからなかったかもしれない答えが、本屋さんという空間でもたらされた経験でした。

タコツボ化したネットにはない、「さまよい」の時間を。

本屋でアテもなく、さまよう時間。この「さまよい感」こそ、今みんなが求めているものなのではないでしょうか。

ハフポストの編集主幹に就任した4年半前、ネットは速くて手軽でグローバルで、何てオープンな場所だろうと思いました。

でも、それほど時を空けずして「ネットってむしろ、自分の好きなものに埋没しそう」と感じるようになりました。

今、多くの人が、このネットの特性に絡め取られてタコツボ化した世界から脱出したいと思い始めているのではないか。

ネットメディアであるにも関わらず、ハフポストが「本」に目を向けたことが、私にはとても納得のできることだったんです。

家にいながらにして、地球の裏まで自分を連れて行ってくれるはずだったネットの世界に少し人々が疲弊している部分も見えてきた今、「曲がり角にきているのでは」と提議し、「新たな展開」を狙っていくハフポストの姿勢を応援していただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

ちなみに竹下編集長による創刊本『内向的な人のためのスタンフォード流ピンポイント人脈術』を読んだら、意外に自分と似たもの同士だったことに驚きました(笑)。私たちのように人脈命な社会で働きながらも、実は人づきあいが苦手という皆さま、必読のお役立ちポイント満載です。

5月7日に創刊6周年を迎えたハフポスト日本版はこれからも様々なチャレンジをしていきます。ネットのみならず書店でもお目にかかれるのを楽しみにしております。引き続きよろしくお願いいたします。




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老子、論語…東洋思考をインストールし、変わりゆく世界をサバイブするための1冊

はじめまして。ジュンク堂書店ロフト名古屋店、社会・ビジネス書担当、家田和明です。

ふだんは、“書店員”と同時に“バンドの裏方”もやっていたりします。茨城や幕張で開催される音楽フェスなどの舞台裏でお仕事していることも。

“書店員”と“バンドの裏方”、この2つはコンテンツを扱うという点で共通点が多く、相乗効果があるように感じています。

その共通点は、「著者/ミュージシャンが伝えたいことを読者/リスナーへ伝える、そのサポート」だということ。

なので、そういった「発信者〜︎受け手の間のこと」をくみ取ったり、「トレンド(変化)」を感じ取るのは、わりと得意かもしれません。

中継地点にいるから、見えやすいこともあったり…。 おっと、前置きはほどほどに。

 *

このブログは、そんなぼくが、書店員の立場から「今」気になっている本、推したい本、を紹介するというものです。

その1冊はこちら⬇︎

田口佳史『なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか』(文響社)

田口佳史『なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか』(文響社)です!

この本は、昔からたくさん出ている東洋思想の本の中で、なぜ「今」東洋思想が必要なのか、という視点で書かれている、今のところ珍しい1冊です。

とはいえ、「今」って、どれくらいのスパンにおける今…? 今日? 今週? 今月? 平成が終わる今? 10年? 100年? 1000年? それ以上?

人類の歴史の中で、今、ってどこ? 地球の歴史で、宇宙の歴史で、今、って???

 *

では、少しだけ、「現在の様子」を確認してみます。

(ぼくは書店員ですので、いろんな本に書かれていることをピックアップしてみます)

 *

ときは西暦2019年3月(今日は17日)

目に見える世界では、あまり変化していないように見えるのに、ネット上では、得体の知れない変化が起きていて驚く…

世界のルールが、毎日変わっていく… 昨日の当たり前は、今日役に立たないかもしれない…

中央集権型の社会から自立分散型の社会へ

ブロックチェーンと信用革命、資本主義から価値主義への認識革命

所有からシェアへ

場所や移動の意味が書き換わる、モビリティ革命

まもなく開始する5G通信、いつか来る量子コンピュータの普及

AIによる人間のサポート、指数関数的なテクノロジーの進歩…

それによりぼくら人類は、神にも似たチカラを手にすると予想する人もいます。 一方で、その予想は、西洋の近代的な視点によるものだと捉える人もいます

ならば、「東洋の」「現在の」僕たちは、今の世界をどう捉え、どんなアクションをしていくといいのでしょうか?

未来はユートピア? それとも、ディストピア?

安心して生きていける、望ましい未来ははたして、あるのでしょうか?

では、この本『なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか』を開いてみましょう。

 *

■この本のテーマ①

「今起きている『七つのパラダイムシフト』と、そこに共通する『東洋思想』」

この本の著者は、まず今の世の中の変化を次の七つにまとめています。

①『機械的数字論』から『人間的生命論』へ

②『結果主義』から『プロセス主義』へ

③『技術・能力偏重』から『人間性重視』へ

④『見える世界、データ主義』から『見えない世界、直感主義』へ

⑤『外側志向』から『内側志向』へ

⑥『細分化・専門化型アプローチ』から『包括的アプローチ』へ

⑦『自他分離・主客分離』から『自他非分離・主客非分離』へ

ふむふむ…!

つまり、西洋的な考え方から、東洋的な考え方へ変わろうとしていると…。

なるほど。

そして、その色んな変化に共通しているのが『東洋思想』であると…(このキーワードでいまいちピンとこなかったら、ぜひ本書を読んでみてください。最近の思い当たることばかりで、スッキリわかると思います)。

そして、次…

 *

■この本のテーマ②

「西洋と東洋の知の融合」

この本の2つ目のテーマは「西洋と東洋の知の融合」です。 著者は、今、世界が東洋の考え方/思想を求めている、といいます。

「思想」というと、ちょっと難しく感じる方は、「コンピュータのOS」と考えてみてください(Mac、Windows、etc.)。

今、西洋は自前のOSをアップデートできずに困っています。そして、その解決法として、東洋のOSを参考に進化させようとしています(マインドフルネス、禅、仏教、Mottainai、Ikigai、etc.)。

一方、日本も、明治以降、近代西洋のOSを取り込んできました。しかし、もとは東洋的であったぼくら日本は、西洋に歩み寄ったものの、現在、このやり方ではうまくいかないことに気づきつつある。

ならば一度、ぼくら日本ももともと持っていた“東洋的な視点/思想/OS”について、考えてみよう、と。

僕たちは何を捨ててきてしまったのか。 もしくは、持っているけど当たり前すぎて気づかないことは何か。

それをこの2019年の今、数百年単位で思い出そう、おさらいしよう、断捨離しよう、ルネッサンスしよう、としているように、ぼくには見えています。

では、ぼくたち日本人は、「今」そして「これから」、どういった役割を果たすことを世界から求められているのでしょうか? 地球という生態系において、日本人の果たす役割とは??

 *

まずは、本書の「はじめに」を読んでみてください。

この「西洋と東洋の知の融合」というテーマは、ビジネスシーンだけの話ではなく、これからの僕たちの生活や人生、ひいては世界の平和にもつながるかもしれないことを予見させてくれます。

東洋思想は、経済と文明とが同時に大転換するという、今の世界の変化の謎を解く鍵であり、また、新たなる未来へと導く光となっていくことでしょう。

ちなみに、この本は文字もやや大きめで、読みやすい文体です。古典系のジャンルには珍しく話し言葉に近い感じなのもオススメです!

 *

この本は、最近のビジネス書のトレンドにもフィットしています。

「真・善・美」のうち、「美意識/アート」に重きをおき、 「東洋思想」の中でも、孔子(論語)/孫子(兵法)だけではなく、「老子」を重要視する。

本書のサブタイトルは、「史上最高のビジネス教養『老子』『論語』『禅』で激変する時代を生き残れ」なのですが、これについて、とある出版社の営業担当さんと「老子が先頭に来ているのが最高だ!」と、2人で固く握手を交わしました。

その営業の方は、大人になる前から古典をたくさん読んでおり、ぼくとは異なるルートの人生を通りながらも、出会って間もなく、古典について熱く会話をすることができました。

本を接点に、会話ができる尊さ。力が半減したテレビや、速すぎるインターネットでは得られない、会話のための共通の話題があることの有り難さ。

重要なのは、2人とも懐古的な話をしていたわけではなく、あくまで「現在」の話をして、ここにたどり着いているということです…!

その頃ぼくは、人生の先輩とも言える、東洋思想の大家たちの関係性と、その思想の僕自身への活かし方について、モヤモヤしたままでした…(人数が多いし、互いに矛盾もしているし、笑)。

しかし、先ほどの営業担当さんと“会話”をしたことで、スッキリと整理されて、次のような考えに至りました。

それは、「僕らの内側のメンタリティや世界の捉え方を、老子や華厳経的なOSで駆動させることで、内なる心の平穏を保ち(主)、

僕らの外側/俗世に潜んでいる悪意/敵意に飲み込まれないようにするために、社会をサバイブするために、(あくまで)アプリ的に論語や兵法を使う(従)、 という考え方(処世術)」。

つまり、ベースにおくべきは孔子/孫子ではなく、老子的なものであるということ(例えるなら、MacOSの上でWindowsOSを走らせる、みたいな)。

さらにこれからは、それらを主従なく、(また矛盾をも)統合して乗り越えていく。

その思想の上で、今、現実にできるアクション/行動指針としては、論理や倫理のみに正解を求めるのではなく、正誤のみで判断しない「美(意識)」に重きをおこう、と。

そこで、東洋人で日本人であるぼくは、まず「和」服、着物を着ることにしてみました(まずは休日のみ)!

思考や感性を変えるには、まず身体感覚から変えると効果が大きいと思うので、ときにはカタチから入るといいはず。「楽しいから笑顔になるのではない、笑顔でいるから楽しいのだ」的なことです。

余談ですが、名古屋が地元の人間にとっては、名古屋の伝統工芸を使っていきたいですね。名古屋友禅に名古屋黒紋付染めの組み合わせ。はぁ…ステキ…。

これは、土地や場のアイデンティティやセンスオブプレイスを強化する、個人の取り組み。しかも、着物は体感の感度を増幅できる気がしているので、「洋」服のように人間を自然から分かつのではなく、人間をグリーンインフラと接続するにもふさわしいのでは、と。

おっと! 個人的な話はほどほどに…。

 *

ときは、21世紀、2019年。

今や、幸福は山の上にはなく、持続可能な道の先に続くという…。

とはいえ、その道の先はどこにつながっているのか。誰にもわかりません。

ただ、今の時代が、かつてよりも未来への見通しがききにくいからといって、歴史や時間の流れに逆張りして(逆らって)、せっかく振り絞ったエネルギーをムダにしてほしくない…。

ぼくら人間がそれぞれの人生をかけて生み出すエネルギーを、少しでもムダにしてほしくない…。

そのとき、時代の大きな流れをつかんでいれば、「時代と併走する意思」を持っているならば、生み出したエネルギーは、目に見える成果として積み上がっていくのかもしれません。

その場でウロウロしながら、ぐるぐる回ってしまう思考も、時代の大きな流れをつかんでいれば、矢印のカタチのように、一点へ向けて伸ばしていける。

そのときの手助けにも、この本が与えてくれる視点は大いに役立つことでしょう。

まだまだ、ウェブには上がっていない「知」が、本や書店にはあります。 情報ではなく、問題を発見し解決するための思考の元となる「知性」が。

そこに、自身の知見で信ぴょう性を与え、理想の未来/ビジョンを想像してみる。そうすることで、得体の知れない不安の暗雲から解放され、人生を人類を世界を、望ましい未来へと進ませることができる。

今回、この本の存在を知り、未来の光が少し大きく見えるようになった方もいるかもしれません。

得体の知れない未来が来てからうろたえるか、もしくは、先に希望を見出し、みんなを導くような存在になるか。

世界は今、「東洋と西洋の知の融合」を求めています。 どちらかのみではなく、お互いに補い合う、協力関係。

その中で、日本人は、世界から、どう振る舞うことを求められているのでしょうか?

この続きは、ぼくも今考えているところです。 願わくば、多くの人とそれを一緒に考えたいし、対話をしたい。

「『人』と『会話』を大切にしたい」

ぼくは、「本」が、その間をつなぐものになることを願っています。

 *

おわりに…

データ上ではなく、フィジカル(質量がある物体/ブツとして)の本が動くことの、脳や世の中への影響力は、いまだ健在です。

ぼくという、フィジカルが、真心とともに書店でお待ちしております。

しかしながら、本だけでもなく、インターネットだけでもなく、やはり願うのは、「もっと、人と人との、会話を」。

追記

ぼくが上記の考えなどに至った経緯で、とても勉強になった本がたくさんあります! なので、この場を借りて、何点かご紹介です!!

新井和宏『持続可能な資本主義』

家入一真『なめらかなお金がめぐる社会。』

佐藤航陽『未来予測の技法』

菅付雅信『これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講』

そして、さらに、今回オススメの『なぜ今、~東洋思想を学ぶのか』のネクストステップとしてはこちら。

『脱近代宣言』

今回の脱近代はガチ!ってことがわかります。個人的には、このあたりの話題で会話ができる人と機会が増えたことに猛烈感謝!

『デジタルネイチャー』

本命!!(ハードモードだけど…)

『ジェダイの哲学』

デジタルネイチャーが、なんのことやら? という方はこちら。フォースと華厳経的世界観をイメージしやすくなるかも。

それでは、どうぞお楽しみください!

連載コラム:本屋さんの「推し本」

本屋さんが好き。

便利なネット書店もいいけれど、本がズラリと並ぶ、あの空間が大好き。

そんな人のために、本好きによる、本好きのための、連載をはじめました。

誰よりも本を熟知している本屋さんが、こっそり胸の内に温めている「コレ!」という一冊を紹介してもらう連載です。

あなたも「#推し本」「#推し本を言いたい」でオススメの本を教えてください。

推し本を紹介するコラムもお待ちしています!宛先:book@huffingtonpost.jp

今週紹介した本

田口佳史『なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか』(文響社)

今週の「本屋さん」

家田和明(いえだ・かずあき)さん/ジュンク堂書店 ロフト名古屋店(愛知県名古屋市)社会/ビジネス書担当

どんな本屋さん?

若者が集う栄のナディアパーク内にあり、約80万冊のストックを誇る、東海地区最大級の品ぞろえの書店です。「ロフト名古屋」の地下1階と7階が売り場になっています。なかでも7階の社会ジャンルのコーナーでは若者向けの商品陳列に力を入れていて、お店の特色が出ているので、足を運んだ際はぜひ見ていただきたいです。

(企画協力:ディスカヴァー・トゥエンティワン 編集:ハフポスト日本版)




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