宮崎県


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DELLの執行役員がリゾート地でリモートワークしてみた。

世界的なPCメーカー、デル株式会社 広域営業統括本部の同社執行役員の清水博さんによるブログが連載中です。第7弾は、清水さん自身の働き方改革の体験記です。リゾート地で2週間のリモートワークをした清水さんが感じた、利点と課題とは?

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お客様と働き方改革に関するディスカッションが最近とても多くなりました。社内でも小規模ながら様々な改革をしております。しかし、私自身に何か変革があったのか?と自問自答してみると、特に何もないような気がしました。

なにか自分自身も改革できないか、と考えはじめると突然、頭の中にリゾート地のプールサイドでノートパソコンを開いて仕事をしている自分の姿が現れました。

私も最近話題のリモートワークを実践してみよう、と思い立ったのです。

リゾート地、宮崎で働き方改革に挑戦

リゾート地というと、パームツリーやきれいなビーチを浮かべるかと思います。

デル株式会社には、宮崎市に事業所があります。今回は宮崎県をベースにして、自分自身の働き方改革に挑戦しました。羽田から飛行機に乗ってしまえば宮崎まで1時間40分で到着します。宮崎市は県庁所在地ですから、施設も充実していますし、プロ野球球団が冬にキャンプを行っていることからも分かるように温暖な気候です。

スピリチュアルな青島でマインドフルネス体験

いつもは空港に着くと、市街地を目指しますが、今回は青島方面のビーチリゾートホテルを目指しました。5分もすると景色は一変します。見渡す限りの平原に左側には太平洋、パームツリーが迎えてくれます。そして、チェックイン後、直ちに、青島に訪れることにしました。

青島はビーチの沖合に忽然と現れる小さい島ですが、青島神社が鎮座する聖なる島と言われています。猛暑日でしたが、島の境内に入ると風が吹き抜けて、とても心地よく感じました。境内を一通り散策した後、海辺のブロックの上でぼんやり海を眺めていました。聖なる島の天然のマイナスイオンを全身で受けているからか、自然とリフレッシュされていくような気がしました。

その時、以前読んだ本の、マインドフルネスを思い起こしていました。マインドフルネスとは「今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程」を表す言葉だそうです。ぼんやりしていると普段思いつかないような「今やろうとしていることはなんだろう?」「まだ志し半ばなのは、何が原因なのだろう?」というような疑問が頭をよぎりました。海辺の近くにいると、心が穏やかになり、普段まったく使ったことのない脳に刺激を与えているような気分でした。

宮崎は天孫降臨から始まる神話の国であり、サンクチュアリが様々なところに点在しています。多くの旅行者が安らぎや癒しを求めに来る地の理由を実感したような気がしました。

久しぶりに見た日の出

宮崎の事業所で働いている同僚にサーファーがいます。宮崎はサーフィンには好立地で、毎朝サーフィンをして、それから会社に来るという夢のような生活をしている人も多いそうです。私も早起きをして、日の出前の海に連れていってもらいました。私にとっては数十年ぶりの夜明け前の海辺でした。寄せては返す波の音がとてもリズミカルで心地良いです。波はありませんでしたが、その日は同僚も滅多に見られないと言うほどの素晴らしい日の出を拝めることができて、太陽のエネルギーなのか気持ちがシャキッとしました。

この日はビーチサイドのホテルで、各地の社員とオンラインカンファレンスを行ったり、1 on 1ミーティングを繰り返したりしました。ミーティングの合間に外の景色の海辺を見るとリフレッシュできて、いつもなら疲れてくる夕方でも、なぜかいつも以上に積極的にコミュニケーションを取る自分がいました。海辺だとそういう力を感じるものなのかと不思議な気分になりました。

「ワーケーション」やってみた

「ワーケーション」と呼ばれる、新しいテレワークの形にも挑戦しました。英語の辞書には、”Workation = Blend of Work + Vacation ” とあります。旅行先などでの仕事を認めるもので、全く性質の異なるものを混ぜるような仕事のスタイルです。なので、仕事も遊びも徹底的に、その区別がなくなる状態にするようなものかと思います。それから私は、海から山を目指すことにしました。九州の山は丸味を帯びた優しい形状をしているので、見ているだけで気持ちが安らぎます。山では、渓流の脇にあるロッジに宿を取りました。ここでは、リラックスして遊んだり、眠たくなったら寝たり、本でも読みながら、その合間に少し仕事をするという計画でした。海辺は暑かったのですが、山間部の気候は心地よく温度も丁度よい感じでした。

目指した地は、宮崎県の南部にある綾町にある綾川という川辺で、とても良質な湧水で日本の名水百選に選ばれています。そして小高い丘には、綾城という山城があります。その周辺を散策していると、城内には陶芸体験できるコーナーがあり、最初は30分ほどやればいいかな?と思って始めたのですが、なかなか思うようにできませんでした。くやしくて、何度も挑戦していたら3時間ほど経っていました。そんな簡単にはできるものではないことがわかりましたが、何も考えないで没頭し、心地良い疲れを感じることができました。宿に戻って山海の珍味を食べた後に、久し振りに深い眠りにつきました。

この山間部で、散策して、オンラインカンファレンスなど仕事と遊びを交互にしてみても、仕事は普通どおりに進みました。

海辺にいた時は、多くの人と積極的に話したいというエネルギーのようなものを感じたのですが、山間部だと静かに考えることができるためか、ドキュメントやスライドなどのコンテンツ作成意欲が強くなり、とてもはかどりました。自分自身もクリテイティブな状態になることができて、作家の方が林間リゾート地で執筆活動をすることが多いことも頷けました。今度原稿が溜まってしまったら、とりあえず山に逃げ込もうかと思っています。

リモートワークは問題なかったのか?

海、山などの観光資源、ネットワーク環境、市街地への距離など、宮崎はリモートワークに最適な地でした。住みたくなっちゃいました。しかし、ここまでの話をするとリモートワークもワーケーションも全く問題ないのか?と感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、実現するまでには、場所以前に、準備事項や課題はやはり多く存在します。

筋肉質な組織は場所を選ばない

結果から言うと、日常の仕事をすることは全く問題がありませんでした。これは1年ほど前からいろいろなプロセスや仕組みを変えてきたことによります。例えば、関連者が集まる定例ミーティングは撤廃し、ミーティングでは仕事の進捗レビューをすることではなく、「チームやメンバーの妨げになっていることは何か」を議論することをメインにしました。また、少ない人員と短い期間で、より質の高い施策をどんどんリリースしていくために、自身の仕事の検査と適応を行い、自ら進んで組織横断的な行動をしていくことを要求しています。時間を半分にして、成果を2倍にするということが部門の共通目標です。その為、仕事をする場所や時間に、あまり意味を持たなくなりました。

「社員が自立して存在目的を問う組織」になるための課題

フレデリック・ラルー氏が提唱している「自主経営(セルフ・マネジメン卜)ができる従業員が、集団的な知性から自然発生的に現れる組織」が、私たちが目指している姿です。これを実現する為には、一人ひとりが組織の存在目的に耳を傾けるセンサーになる必要があります。そこには、小さい気づきや、細かい変化を見逃さず、それを躊躇せず指摘するマインドが必要です。この場合、組織設立当初よりいるメンバーは臆せずいろいろ指摘しますが、加入して間もないとそのタイミングがつかめないケースがあります。これは、リモート環境では、さらに顕著になることが多く、今後の課題だと感じました。

リモートワークをして気づいた、顔を突き合わせたミーティングの大切さ

部門の戦略は、参謀格のデジタルセールス本部長の木村とアイディアの骨格をブレインストーミングしてアウトラインを作り、その後各部門のマネージャーと話をして具体化します。木村と打ち合わせをする場所は、執務フロアの隅にある小部屋で行います。そこはリゾート地とは全く異なり、マイナスイオンもアロマの香りもない埃っぽい部屋なのですが、そこでさまざまなアイディアを生み出してきました。

そこで激しい議論をしているかというと実はそんなことはなく、腕を組んだり、頭を抱えたりして、「どうしたものだろうか…」「どうすればいいんだろうか…」と沈黙の時間が長かったりします。私も木村の苦悩の表情を見て、「これは現実的には難しいのかな?」でも「諦めてない顔しているから実現したいのか?」など顔色を見て自分の考えも修正を繰り返しています。週に1回程度1~2時間この時間を持っているのですが、リモートワークだとこの時間だけはなかなか作り出すことができませんでした。電話で木村と再三話もしたのですが、やはり部屋の中で会話を重ねる方が、自分の考えを整理し、自分が気がつかなかったことも見いだせるような気がしました。ここは、今後の解決策の検討を開始しています。

しかし今回リモートワークやワーケーションを敢行することにより、普段当たり前だった仕事の仕方や、何が大事なミーティングや1 on 1なのか等を再認識することができました。これからもプラスになることが多く生み出すことができたらと思います。また折を見て積極的にチャンスを作っていきたいと思っています。

デル 広域営業統括本部 宮崎事業所では、営業エキスパート職を募集しています。リゾート地や環境の良い地で働くことに興味ある方は、ぜひご検討下さい。



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