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京アニ火災、中国・フランスの駐日大使館が追悼とお見舞いのメッセージ

爆発火災があったアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ=18日午後、京都市伏見区(時事通信社ヘリコプターより)

アニメ制作会社「京都アニメーション」の京都市伏見区のスタジオで7月18日、放火とみられる火災が発生し、多数の死傷者が出たことを受けて、中国やフランスの駐日大使館が同日、お悔やみとお見舞いのメッセージを出した。

 

■中国大使館

駐日中国大使館は18日、京都アニメーションのスタジオの写真とともに、「京都で発生した悲惨な事件で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます」とツイートした。

京都で発生した悲惨な事件で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます。 pic.twitter.com/bdPLMvBfpm

— 中華人民共和国駐日本国大使館 (@ChnEmbassy_jp) July 18, 2019

■フランス大使館

また駐日フランス大使館も同日、黒地に白文字でローラン・ピック大使の言葉を伝えた。

「多くの犠牲者と重傷者を出した京都のアニメーション制作会社の火災を知り、恐怖を覚えました。犠牲になられた方々とご遺族の方々、また京都アニメーションの職員の皆さまにお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、フランスの全面的な連帯の意を表します」と書かれている。

【大使の言葉✒】京都アニメーション火災 pic.twitter.com/8gSXg83bfb

— フランス大使館 (@ambafrancejp_jp) July 18, 2019

■エストニア外務省

バルト三国の一つ、エストニアの外務省も英語で以下のようにツイートした。

「今日、京都アニメーションのスタジオへの放火に関するニュースで、日本は衝撃を受けています。私たちの思いは愛する人を失った家族と共にあります。そして私たちは負傷した人たちが早く回復することを祈ります」

News about today’s arson attack in Kyoto Animation studio #Japan is devastating. Our thoughts are with the families who lost their loved ones and we wish a speedy recovery to those injured.

— Estonian MFA (@MFAestonia) July 18, 2019

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ほぼアップルストア…?アップルストアのデザイナーがノートルダム大聖堂の再建案を提案

デザイン会社であるEight Inc.は、Apple Storeや最近ではニューヨーク五番街の象徴となりつつある巨大ガラスキューブのコンセプトを作ったことで知られている。その同社が、焼失したノートルダム大聖堂の屋根と尖塔の再建案を提示した。その内容は巨大なガラス製の屋根と尖塔だ。フランスがこれを採用するとは私には思えない。

これは、建物の上部全体を構造用ガラスで再構築するもので、通常のガラスより頑強なため内部の骨格がなくても自身を支えられるという考えだ。

この提案をどう判断すればいいのか私にはわからない。あまりに突飛でジョークと紙一重に思える。ガラスをきれいに保つことや、破損した場合などにとをやって一部を交換するかなどの日常的な心配は別にして、ほぼ全体が石で造られているゴシック様式の大聖堂を、巨大なサンルーフで覆うというアイデアは、教会を建てた人たちが望んでいたこととは正反対に思える。

EightのファウンダーであるTim Kobe氏の考えは違う。「フランスのゴシック建築を代表するこの建造物に対しては、当初のデザインの歴史と意図への深い感謝の意が必要だ」と建築デザイン誌Dezeenの取材に答えて語った。「新奇な建築表現のエゴを押し出すのではなく、この歴史的建造物を尊重するソリューションでなくてはならない」

この発言、中でも新しい建築表現のエゴに関する部分は、今回の提案が千年近く前の大聖堂をアップルストア風に建て直すものであることを思うと、少々受け入れがたい。

彼はガラスの屋根と尖塔を「神聖で啓発的」であり「建築の非永久性と命の非永久性」を想起させると称している。

なんとも奇妙な目標に思える。私は宗教的な人間ではないが、大聖堂の目的が、絶対的永遠の存在である神と永遠に続く王国の、永遠で確固たる表現の創造であることは理解している。人の命はたしかにつかの間だが、帝国よりも長く続く巨大な石の大聖堂は、その事実を表現していない。

もちろん、この都市にある伝統主義者たちが忌み嫌う派手なガラス建造物はこれだけではない。ルーブル美術館のピラミッドは長年大きな怒りを買い続けている。しかも(ずっと)小さい。

ディズニーに加えてデートアプリのBadooもノートルダム修復に寄付を約束

フランス議会は(その他多くも)大聖堂をできる限り元の状態に近く再建したい意向を表明している(できれば、数百年前の乾燥した焚き木よりも良いもので屋根を支えることも)。しかし、マクロン大統領は単なる再構築以上のものを求めており、フィリップ首相もそれを支持している。特に尖塔に関しては、比較的遅く追加されたものであり、ほかの部分ほど歴史的ではないと考えている。

デザインコンペは、「我々の時代の技術と挑戦に順応する」新しい尖塔を作るために行われる。これはさまざまな意味を持ち、さまざまな興味深いアイデアを呼び起こすテーマだ。これより少しは良いデザインが出てくることを期待したい。

(翻訳:Nob Takahashi / facebook )

(2019年6月7日TechCrunch Japan「アップルストアのデザイナーが提案するノートルダム大聖堂の再建案はほぼアップルストア」より転載)

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エッフェル塔からジップラインでパリの空を滑走する映像が衝撃的(動画)

フランス・パリの観光名所、エッフェル塔に期間限定で楽しめる「ジップライン」が登場した。海外のメディアなどが5月28日、報じた

この「ジップライン」は、今年エッフェル塔が竣工から130周年を迎えたタイミングに合わせ、現在開催中のテニスの全仏オープンのスポンサーのペリエが、イベントの一環で設置したもの。6月11日まで運営される。

VOAニュースには、黄色い蛍光色のヘルメットを被った男性が、エッフェル塔の2階部分のバルコニーから繋がれたワイヤーロープを滑車を使って滑り降り、パリの“空中散歩”を楽しむ映像が掲載されている。

ジップラインは全長800メートルを滑り降り、最大で時速90キロメートルのスピードが出るという。

今回は、抽選に当たった人らが無料で体験を楽しんだ。

フランス・パリのエッフェル塔




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「カリオストロの城」フランスで初上映。40年間公開されなかったのは、ルパン三世の著作権トラブルが原因?

宮崎駿監督が初めて手がけた長編アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」が公開から40年後の2019年1月、フランスで初めて上映された

2019年1月にフランス国内で公開された「カリオストロの城」のポスター

■フランス政府が紹介

フランス政府留学局の日本支局は2月7日、フランスで「カリオストロの城」が上映されたことをtwitterで紹介し、「フランス留学中の方はぜひフランス語で様々な名シーンを見てみてください」と呼びかけた。

日本で放映されてから40年、フランスでついに『ルパン三世 カリオストロの城』の上映が実現しました。
フランス留学中の方はぜひフランス語で様々な名シーンを見てみてください。https://t.co/pJJF46V2DIpic.twitter.com/aEnpgEuHEj

— フランス政府留学局-日本支局 (@CampusFrance_jp) 2019年2月7日

■上映まで40年…背景に著作権問題か

「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年に日本で公開されたアニメ映画。原作はモンキー・パンチさんで、宮崎駿さんが監督を務めた。

ヨーロッパにある架空の国「カリオストロ公国」を舞台に、フランスの小説家モーリス・ルブランの作品に登場する怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫という設定の「ルパン三世」が活躍する物語。

日本では度々テレビで放映されるなどし、根強い人気を保ってきた。

フランス政府留学局が紹介している現地のニュースサイト「Le Point」によると、この作品がフランスの映画館で上映されたのは初めてだという。

上映されるまで40年間かかった理由について、 ルパン三世という名前が、「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権に抵触するとして、問題視されていたと同サイトは紹介している。

なお、作者モーリス・ルブランの死後70年が経過した2012年から「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権が消滅。ルパンの名称に関わる問題がクリアになったことで、正式に映画公開できるようになったようだ。

そのため、以前から作品のビデオ版は出回っていたものの、主人公はルパンではなく「エドガー(Edgar)」や「ヴィドック(Vidoqc)」などと名前が変えられていたという。

フランスの大手紙「ル・モンド」はこの映画について「一種の理想的なエンターテイメントを実現している」と称賛している。


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「あなたが結婚して、社会は変わった?」同性婚したフランスの夫夫(ふうふ)からの逆質問

フランスで同性婚をしたジャン=クリストフ・ドルボーさん(左)と、ガエル・ロジェさん

日本で2月14日、「同性婚を認めないのは違憲」だとして、全国の同性カップル13組が、国を相手取り、損害賠償を求めて集団提訴する

これまでに世界24カ国で認められてきた同性婚。国レベルでの同性カップルの法的保護の制度が何もないのは、G7では日本だけだ。

筆者が住むフランスでは、2013年の民事法改正で、同性間の婚姻が合法とされた。異性間の夫婦と同一法のもと、市民生活、税制、養子縁組、遺産相続など結婚にまつわるあらゆる点で、同じ権利と義務が認められている。

合法化以降、同性間の結婚は年間結婚総数の約3〜4%で推移。2017年は22万1000組が結婚、そのうち同性カップルは7000組だった。

フランスで、結婚した同性カップルはどんな暮らしをしているのだろう。そして同性婚が合法化されたことで、社会はどのように変わったのだろうか。結婚4年目のご夫夫(ふうふ)に話を聞いた。

同性カップルからの最初の質問

公立小学校の学童保育指導員をしているガエル・ロジェさん

「あなたが結婚したことで、社会は何か変わりましたか?」

思いもよらない逆質問から、インタビューは始まった。そう私に尋ねたのはガエル・ロジェさん(44)、公立小学校の学童保育指導員を職としている。看護士である夫のジャン=クリストフ・ドルボーさん(56)と、パリ郊外の分譲マンション暮らし。22年来のカップルだが、結婚したのは3年前だ。

ミッドセンチュリー家具が趣味良く配された室内は、二人でリフォームしたという。優しい冬の光が差し込む居間で、想定外の問いかけに少々面食らいつつ、私は答えた。

「私の結婚で社会は……変わってないと思いますね。全く」

ロジェさんは笑みを深くして、会話を続ける。

「そうでしょう。相手が異性だろうが同性だろうが、結婚は個人の問題ですから。まして同性婚は全体の3〜4%ほどです。する人が増えたところで、社会に悪影響が出ることはない。変わるのは当事者の生活だけなんです。それもいい方にね」

私自身は2000年からフランスに住み、フランス人男性と異性婚をしている。6年前に同性婚が合法化されて以降、その法改正が私の生活に及ぼした影響は、たしかに心当たりがない。私の知らないどこかで、結婚できるカップルが増えた、それだけだ。ロジェさんの言うことはそのまま、生活者としての実感だった。

では、当事者にとっては何が変わるのか。一番の違いは「安定感」だと、ロジェさんとドルボーさんは口を揃える。

「同性婚が合法化される前は、僕たちは”永遠の独身者”でした。どれだけ長く一緒に暮らして、実の家族より信頼しているパートナーがいても、”独身者”でいるしかない。実利的にも精神的にも、それは大きな負担だったと、振り返ってみて感じます」

結婚とは、パートナーを守るもの。

看護士のジャン=クリストフ・ドルボーさん

フランスでの結婚は、合意した成人同士が「家族」となり、互いを保証し守り合うための制度だ。赤の他人を対等な家族として結ぶ制度は、他には無い。

事実婚として知られるパートナーシップ制度PACS(連帯市民協約)は、税制や家族手当の面で、結婚とほぼ同じ扱いを受けられる制度だが、それは日常生活の便宜を測るもの。各種契約や遺産、養子縁組など、長期スパンで共同生活の基盤を築き、維持するための便宜は含まれない。

「結婚」には、婚姻後の生活を長期的に安定させ、円滑にするため、様々な権利と義務がついてくる。納税や社会保障など財政の単位が一つとなり、不動産の契約や銀行のローン契約も、二人で組めるようになる。

家族として責任をシェアするので、配偶者には互いの扶養の義務と、生計維持のための支出負担の義務が生じる。死別後も二人で築いた環境で生き続けられるよう、遺族年金や遺産相続の制度が整えられている。

そういった「配偶者の権利と義務」は、結婚さえすれば、自動的に与えられる。しかし同性カップルには望むべくも無いものだった。家族になるための結婚が、認められていなかったからだ。人生設計をともにする成人同士なのに、ただ相手が同性であるというだけで。

生活実態は既婚者と同じでありながら、公的にはシングルと扱われる、そんな不平等な状況で、生き続けてきた。

合法化された同性婚、背中を押したのは母だった。

「自分の生活実態が、公的に認められない。不法生活者のような感覚が、いつもありました。真面目に労働して納税して、違法なことはしていないのにね」

同性婚が合法化されるまでの日々を、ロジェさんはそう振り返る。

「不思議なことに、同性婚が合法化された後も、僕たち自身は『しよう』と思えなかった。結婚できない状況に、慣れすぎていたんですね」

彼らの背中を押したのは、ロジェさんの母親。異性婚の結婚生活を長年続け、その意義を十分に知っている人だった。

「このマンションを増築するとき、母が言ったんです。結婚すれば一緒にローンを組めて、返済もより楽になる。けれど大事なのはそれだけじゃない。結婚はあなたと彼を、お互いが死んだ後にも守ってくれるものだから、って」

自分たちも、互いを守り合う「家族」になっていい。それは予想以上に大きな、人生ビジョンの転換だった。ドルボーさんは振り返る。

「結婚式で『ウィ』と言ったときの感情は、なんとも言い表せないものでした。市役所という公的な場で初めて、『この人は僕の夫、家族です』と宣言できたんですから」

それは彼らにとって、初めて自分たちを、全面的に肯定できた瞬間でもあった。お揃いの指輪を身につけたのも、結婚指輪が初めてだった。

フランスでも、同性愛は「隠すもの」だった。

ロジェさんとドルボーさんは今、自分たちの関係をオープンにして暮らしている。

別姓を選んだが(フランスは結婚後の別姓が認められている)、行政上も職場でも、享受する権利や制度は異性既婚者と同じだ。年老いた両親やきょうだい達も、彼らの結婚を受け入れている。

だがそれまでの道のりは、決して安らかなものではなかった。

「僕らの世代では、隠すのが当たり前。1981年にミッテラン大統領が刑法を改正するまで、同性愛は精神病の扱いだったんです」

そう話すドルボーさんは1962年生まれ。12〜13歳頃には自分の性的指向をはっきり自覚していたが、20歳くらいまでは女性との交際も試みた。

「自分が自分である、と認められるようになるまでは、辛かったですね」

夫君よりひとまわり年下のロジェさんも、「ずっと自分を否定していた」と言う。

初恋は6歳の時、仲良しの男の子に恋情の芽生えた瞬間を、今も覚えている。が、それは当時は「病気」とされ、認めてはいけないものだった。

女性と交際し、バイセクシャルを自認したときもあった。その理由をロジェさんは「悪い経験の定番パッケージ」と振り返る。

「フランス語では、力で劣る男性を『軟弱者』と罵倒するとき、『ペデ(おかま)』『アンキュレ(掘られ野郎)』と言うんです。同性愛者であることがそのまま、罵倒の言葉になっている」

「ヘテロの男性は、日常会話で本当に躊躇なく、この語を使います。スポーツ観戦なんかでもね。その度に、何度傷ついたか分かりません。しかも同性愛者であると知れると、罵倒の意味を込めて、同じ言葉を投げつけられる。声高には言わないけれど、ゲイであれば誰しも、何度もする経験なんです」

そんな定番パッケージを経るうち、「自分はゲイではない」と否認するか、「自分は罵倒されるような劣った人間だ」と受け止めてしまうようになる。いずれにせよ、自己否定をせざるを得なくなるのだ、という。

固定イメージを壊すために、カミングアウトする必要がある。

その自己否定からロジェさんが脱け出せたのは、20歳の時。パリで服飾系の専門学校に通い、周囲に同性愛をオープンにしている人が増えた。その中で少しずつ、自分の性的指向を認められるようになった。

「ちょうど時代も良かったんですね。90年代は、ゲイカルチャーがナイトライフの先端にあった頃。都会では、同性愛者の感性がクールであると認められていました」

その時代の変化に貢献したのは、自身の性的指向をカミングアウトした著名人たちだった。

「軟弱な男性」の代名詞であったゲイに、スポーツ選手や政治家がいる。続いて、「マル・ベゼ(モテない欲求不満女)」と揶揄されたレズビアンにも、魅力的な女優やアーティストたちが名を連ねた。

1998年には、当時の最大野党・社会党の有力政治家ベルトラン・ドラノエが、全国放送のテレビ番組でカミングアウトした。彼はのちに、同性愛者を公言して初めてパリの市長選挙に当選している(2001〜2014年パリ市長)。

「カミングアウトは、同性愛者の偏見イメージを壊すために必要なんです。軟弱でもない、劣ってもいない、精神病者でもない。社会に生きる真っ当な人間なのだと」と、ロジェさんは語る。

カミングアウトの隆盛期には、バッシングも多かった。だが、そうして同性愛者の顔が見えるようになったことは、同性婚合法化に向けての重要なステップだったと二人は考えている。

どこにでもいる善良な一市民として、社会が同性愛者を認識して行くために。

同性婚合法化までの、法的なステップ

90年代、カミングアウトやプライド・パレードなど啓発運動を経て、フランス社会は徐々に、同性愛者の存在を公に認めるようになっていった。

1999年には、同性同士の世帯構成を公的に認めるパートナーシップ制度PACSが成立する。実はこの法案は「同性婚を認めないため」の妥協案だったのだが、蓋を開けてみれば、利用者は異性カップルの方が圧倒的に多かった。

家族を作るのに、性別は関係ない。PACSというステップを踏んだこと、その制度を多くの異性カップルが享受したことで、同性婚合法化への地盤が固まっていったのだ。

2012年、大統領候補フランソワ・オランドは、同性婚合法化を選挙戦の公約に掲げる。当選後、すぐこの案件に取り掛かり、「自由を分かち合い拡大するこの法改正案を、勇気とともに提出すること。それは政治的・倫理的な責任である」と国会に提議した。が、議論は与党の予想以上に大紛糾した。

審議は合計170時間にも及び、その間、カトリック原理主義者など100万人を超える反対デモも巻き起こった。ロジェさんたちは支援デモに参加し、反対運動に胸を痛めながら、固唾を飲んで成立を願ったという。

法改正案は331対225で可決され、その約1カ月後には、フランス初の同性結婚式が挙げられた。以来2018年1月までに、約4万組の同性カップルの家族が誕生している。

少数だけれど、確かに社会を構成する人々。

フランスでは、既婚カップルには性別を問わず、同等の権利が与えられていると書いた。実際にロジェさんたちは共同でマンションを買い、そのためのローンを一緒に組み、一世帯として納税している。クレジットカードや携帯電話なども家族契約だ。

同性婚が法制化されて、フランスの社会は何か変わったのか。

「同性愛者は全人口の約8%ほどと言われています。(国内の)結婚やパートナーシップ契約の実績を見ても、その数字はほぼ固定です(2016年、同性婚は結婚全体の3.09%、同性PACSは3.8%)。僕たちは社会全体に悪影響を及ぼせるほど、数が多くないんですよ。その点は心配しないで欲しいですね!」

冗談めかしてロジェさんは言う。

同性婚が法制化され、実績が出たことで、反対派も徐々に矛先を収めている。2016年の世論調査では、62%が「同性婚は合法のままであるべき」と回答。現在、同性愛者の権利の議論は、養子縁組のあり方に移っている。

しかし、全体から見た割合は約8%と少なくとも、同性愛者は確かに、社会を構成する人々だ。フランス政府は同性婚の合法化によって、その8%の人々に、人生の安定と肯定感をもたらした。

正しく勤労・納税し、一市民として穏やかに暮らすロジェさんとドルボーさんの姿は、その意義を十分に体現しているように見える。それまでの道のりを振り返るインタビューを、ロジェさんはこう締めくくった。

「当事者にもそうでない人にも、同性婚は話題にするのが難しい、デリケートなお題です。でも状況を変えるには、話をしていくしかない。不器用なやりとりでも、それを繰り返すことで理解が深まるなら、無関心よりずっといいんです。僕らはみんな、同じ船に乗っているんですから」

社会を大きく変えるわけではない、でも確かに、誰かの人生をよりよくできる。それが同性婚の合法化だ。それを日本で可能にするにはどうすればいいのか。「同じ船に乗っている」者同士、一人でも多くの当事者・非当事者に、考えてもらえたらと願う。

(取材・文:髙崎順子 写真:宮本武 編集:笹川かおり)

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香港に届いたポテトチップス用ジャガイモから手りゅう弾 カルビー広報「影響なし」

香港にあるカルビー子会社の工場で、フランスから輸入したジャガイモの中から手りゅう弾が発見された。手りゅう弾は第1次世界大戦時代のもので、警察が爆破処理したという。2月3日、AFP通信時事ドットコムが報じた。

AFP通信によると、手りゅう弾は香港にあるカルビーの子会社「カルビーフォーシーズ」の工場で見つかったという。大きさは、直径8センチ・重さ約1キロ。
2日、香港のポテトチップスの工場で、フランス産のジャガイモに紛れているのが見つかった第1次世界大戦時代の手りゅう弾(香港警察が3日公開)(中国・香港)

香港警察の発表によると、今回の手りゅう弾は第1次世界大戦中に使われたものだという。手りゅう弾は、香港警察によって現場で処理された。警察が発表したビデオにはその処理の様子が写っている。

■日本のカルビー広報「今回の件での影響はなし」

一方、親会社であるカルビーの広報に確認すると、日本国内で流通しているカルビー製造のポテトチップスの原料となるジャガイモは、基本的に国産かアメリカ産のもので、今回の件での影響はないとしている。




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