テクノ法要

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テクノ法要で極楽浄土にトリップ。異色の試みは「寺への危機感」とPerfumeから生まれた

10月30日のテクノ法要(東京国立博物館)

それは斬新な体験だった。カラフルな仏像が飛び交う映像が壁に映し出される中、リズミカルにお経が唱えられていく。10月30日、東京国立博物館で報道陣に先行公開された「テクノ法要」を聞いていると、極楽浄土にトリップしそうになった。

同館で12月9日まで開催している特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」とのコラボ企画だ。大報恩寺の住職を初めとする真言宗智山派の僧侶7人が、四つ打ちのテクノミュージックとプロジェクションマッピングに合わせて読経した。

(※動画の一覧はこちらへ)

作曲したのは、「テクノ法要」の発案者である朝倉行宣(あさくら・ぎょうせん)住職(51)だ。朝倉住職は浄土真宗本願寺派のため、宗派を超えたコラボレーションとなった。本番は11月6日午後3時〜4時に開かれる。

法要後の記者会見で、大報恩寺の菊入諒如(きくいり・りょうにょ)住職(55)は「音楽に合わせてお経を唱えるのは初めての経験でしたが、なかなか音に合わせるのも良い物だなと思いました」と話した。

 

■テクノ法要を生んだのは「寺への危機感」とPerfumeの曲だった

大報恩寺の菊入諒如住職(左)と、テクノ法要の発案・作曲者の朝倉行宣住職

テクノ法要は福井・照恩寺で朝倉住職が2016年5月から始まった。全国的に注目を集めるようになった。もともと音楽が好きで、若い頃はDJや照明のオペレーターをやっていたそうだが、どういう思いからテクノ法要を発案したのだろうか。ハフポスト日本版から質問に、朝倉住職は以下のように振り返った。

「まずは、寺への危機感ですね。これから寺はどうなっていくのかという危機感が大きい。それと、固定観念を持っているということに自分で気が付いたんです。

『お寺らしく』って言うけど、お寺らしさって何?『坊さんらしく』と言うけど、『坊さんらしさ』って何? そう考えていくと、本当は何もないはずなんです。どうすればいいか悩んでいたときに、お寺の飾り付けで、ろうそくが電球に変わっているのを見たとき、『ろうそくが本当で、電球だとウソなのか』と思ったんです。あれは光がお供えなので、電球でもろうそくでも変わらないわけです。

(仏具の)キラキラの飾り付けも誰かが作ったもので、自然にあったものは1つもない。お勤めの(お経)メロディーも一緒。唱名という形で、作った方がいて、それを唱える方がいて、音楽としてずっと継承されてきた素晴らしいものです。それを『今の技術でやったらどうなるだろう?』と素朴に思っちゃったんです。

あとは(アイドルユニットの)Perfumeの存在が大きいです。好きでライブを見に行ったときに『Dream Land』という曲があって、タイトルからして極楽浄土。歌詞もそれを匂わせるような内容でした。3人が羽衣のような衣装を着て、ふわっとステージに出てくるんですよ。その光と音の空間を見て、『これは極楽浄土でしょ!』と思っちゃったんです。そういうことが重なって『自分でも是非やってみたい』となりました。

『こんなことしたら怒られるよなぁ』と、うちの嫁さんに相談したら『やってみないと分からないでしょ。怒られたら、やめればいいじゃん』と、背中を押されて始めることになりました」

「Dream Land」を収録したPerfumeのアルバム「LEVEL3」

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