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「華氏119」は“21世紀のファシズム”の映画だ。マイケル・ムーア監督がいま日本人に伝えたいこと

マイケル・ムーア監督

友へ

悪い知らせを伝えるのは残念なことだが、昨年(2015年)の夏、ドナルド・トランプが共和党の大統領候補になるだろうと君たちに言った時も、俺ははっきりと伝えていた。そして今や、君たちにとってさらにもっとおぞましい、気の滅入るような知らせがある。それは、ドナルド・トランプが、11月の大統領選で勝つということだ。この浅ましくて無知で危険な、パートタイムのお笑いタレント兼フルタイムのソシオパス(社会病質者)は、俺たちの次期大統領になるだろう。

......

映画監督のマイケル・ムーア氏は2016年7月、ハフポストUS版のブログで、トランプ氏が次期大統領になることを予言していた。多くのアメリカの人々は、初の女性大統領の誕生を確信していたにも関わらずーー。

なぜトランプ大統領は誕生したのか。

11月2日に公開されたマイケル・ムーア監督の最新作「華氏119」は、圧倒的な事実の映像を積み重ねて、その理由を浮かび上がらせる。

私たちはオバマ前大統領の何を見ていたのか。ムーア監督の故郷、ミシガン州フリントの街でオバマ氏は何をしたのか。民主党は選挙で何をしたのか。「ラストベルト」と称される工業地帯の労働者たちは、どう感じていたのか。

事実の点と点をつなぎ、線にして時代を紡ぐムーア監督。大統領選だけでなく、選挙後のアメリカに生まれた新たな希望ーー立ち上がる若者たちや地域住民の姿も、彼のカメラはとらえている。

トランプ大統領の就任後、アメリカに起きた変化とは? 本作で日本の人々に伝えたいことは?11月6日の中間選挙を前に、インタビューを掲載する。

マイケル・ムーア監督

――ムーア監督は、トランプ大統領が就任してからの2年間をどう捉えていますか?

予想よりも悪い事態になった2年間だと思う。

いろいろ小さな変化が常に起こっているが、それに全部目を向けられていないのは悲しい。トランプ大統領がこの国を破壊しようとしている詳細に目が届かないことが......。

――例えば、どんな変化でしょう? もう少し具体例に説明してもらえますか。

例えば、アメリカには環境保護エイジェンシーというのがあって、子どもの環境保護エイジェンシーという部署がある。この部署は、子供の健康を守るための環境、空気や水といった環境を保護する仕事をしている。

トランプ大統領は、この部署のリーダーとスタッフを全員解雇した。

人は、それはちっぽけな事じゃないか、と言うかもしれない。ただ、このような事が毎日起こっている。トランプ大統領は、アメリカ政府の構造自体を破壊し解体しようとしているんだ。

ミシガン州知事を突撃。人体に有害な鉛が検出されたフリントの水を知事の家に撒き散らすムーア監督。

ーートランプ大統領の暴言やさまざまな問題行動を、野党やメディアは止めることができていません。

僕はその努力を精一杯している。彼をあざ笑っているだけでは打倒できないと思う。

最初は彼を本気にした人はいなかった。僕は彼が本気で大統領になろうとしていると思った。その僕の意見に耳を傾けてくれた人は誰もいなかった。

アメリカの「ビルー・マーハー」というリベラルなテレビのトーク・ショーに出演して、「トランプが選挙に勝つ」といったとき、僕はブーイングにあった。

さらに僕は、ミシガン、ウエスコンシン、ペンシルベニア州で勝つと具体的に指摘した。そして現実的に、トランプはこの3つの州で勝利した。

単にトランプを取り除くためにこの映画を作ったわけではないんだ。この映画のテーマはさらにシリアスなんだよ。

2016年アメリカ合衆国大統領選挙で、労働者階級や若者の支持を集めたバーニー・サンダース上院議員(左)にインタビューするムーア監督

――この映画で、日本の人たちに伝えたいことは?

この映画は、究極的にはファシズムについての映画だ。それも"21世紀のファシズム"だ。

トランプのような人間が、人を自分の味方につけ、社会を引き継ぐかたちをとっている。それも、人を強制するのではなく、「僕についてきてくれれば、僕は君たちのためにこんなことができる」というかたちなんだ。

非常に危険な事が起こっている。アメリカ以外の国でも同様なことが起こりつつある。

そういう意味で、この映画は日本にむけてのメッセージが多くこめられた映画だと思う。アメリカで起こっているようなことが日本で起こらないための警告だよ。

この映画を観た日本の観客が、首相に「トランプ大統領と距離を置いてほしい」という懇願の手紙を出してくれればと思う。

今のところ、安倍首相はトランプ大統領の親友の一人のように見える。よい事ではないね。

――"21世紀のファシズム"と表現されましたが、映画の中では、ヒトラーとトランプの共通点を指摘していますね。どういう意図でしょうか。

僕は、トランプがヒトラーのようだとは思っていない。その逆だ。ヒトラーはトランプのようだと言っているんだよ。

映画では、トランプの声がヒトラーの口から出てくる。もしトランプがヒトラーのようだと言いたいなら、トランプにハナヒゲやハーケンクロイツや腕章をつけたと思う。それはしなかった。

だが、あの時代のドイツと現代のアメリカには共通点があると思う。教育をうけた文化的な人間が、非常に悪い判断を下した、という点で。

――映画には、中間選挙の「台風の目」として注目される、白人男性候補を破ったヒスパニック系の20代女性も登場します。ムーア監督は、11月6日の中間選挙をどう予想しますか。

まだ分からないが、女性や若者が多く投票して津波のような効果をもたらすかもしれない。

そして共和党を負かすかもしれない。

ムーア監督。立ち上がった若者たちとともに。

逆に、多くの人がトランプ大統領への惨敗を痛感し、とくに(性的暴行疑惑も浮上した保守派の)ブレット・カバナー氏が最高裁判判事に選ばれてたことにあまりに落ち込んで、投票にもいかないかもしれない。

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