闇の王子の物語 曽祢まさこ傑作集のあらすじ

関西弁のミニデビルを従えた男、彼は何千年もの時を生きた「闇の王子」だ。彼が追い求めるのはただ一つ、最高級の魂。美味な魂を求め、人間界に舞い降りた自称「闇の王子」。

彼は言う。「魂と引き換えにどんな願いも叶えてやろう」と。神様や天使は人間の望みなんて叶えてくれない。でも悪魔は別だ。なぜなら彼らは人間の魂を欲しているから。魂譲渡契約書にサインをしたら、彼は必ず願いを叶えてくれる。そう、魂と引き換えに。

人間の欲望が尽きない限り、彼は現れる。何千年も人々の願いを叶え続けてきた悪魔。何よりも美しい彼が望む最高級の魂。それは果たして見つかるのだろうか。

初回単行本時の未収録エピソードも掲載した「闇の王子」の完全版。

闇の王子の物語 曽祢まさこ傑作集のおすすめポイント

人間の醜い欲望を描いた物語です。悪魔の口車に乗せられ、契約を交わしたが最後、死への運命から逃れることはできないのです。代償は契約者自身の魂、目先の欲望を叶えた人間たちのドラマが本作の見所です。

基本的には悪魔の契約がメインですから、最後はぞくりとさせられるオチの話が多いです。ですがラストに至るまでのバリエーションは様々で、切ない話や明るい話など、いろいろなエピソードが収録されています。

まさに悪魔の所業と思わざるを得ない話ばかりですが、闇の王子というキャラクターは妙に憎めないところがあります。契約者からは悪魔と非難される彼ですが、何も残酷なわけではありません。優しいときは優しいですし、彼のキャラクターが気に入るなら、話そのものも気に入るはずです。

闇の王子の物語 曽祢まさこ傑作集を読む